動物愛護の地域格差
動物愛護の地域格差
日本の動物愛護は各県の行政が県毎に定めています。捕獲した犬の保護期間の相違などがもっとも顕著な違いなんですけど。
東京はというと都下ではまだ多いところもあるようですが、23区はばらつきはありますが、かなり殺処分数は減ってきました。お隣の神奈川県はかなり殺処分数が減っています。ところが関東でも千葉県はというと全国のワーストランキングに上位なんですね。
まさか東京の飼い主が千葉に捨てに行く?まあ考えられないことではありませんが。
千葉には河川敷や、ちょっとした広場に野良犬が集まり、そこにまた他から犬があつまり、いわゆる犬捨て山になる要素が多いんですね。そして何よりも一番多いのは飼い主が不要犬として持ち込む例です。
各県の動物愛護推進者が悩む所以ですね。どうしたら、捨てない飼い主を増やすか。終生飼養が当然のこととして定着していくことが望まれるのですが、そのためにも避妊去勢を押し進めなければなりません。同じことを何度も何度も繰り返し言い続けていくことが必用でしょう。
以前、ドイツの小野さんとのメールのやりとりで、小野さんの故郷の熊本でのある方との会話を伺いました。この方、捕獲された保健所の犬が二酸化炭素で殺処分されることを知らなかったそうです。これだけ、動物愛護運動が盛んになっているのに、浸透していない地域がまだまだあると言うことを思い知らされました。(2007/9/19)(LIVING WITH DOGS)
動物愛護:犬・猫の致死処分、ワースト上位の千葉県 責任持って飼って /千葉
◇20日から動物愛護週間
動物愛護週間が20日から始まる。ペットブームで犬や猫を飼う人が増加している一方で、捨てられて致死処分される犬や猫は依然として多く、千葉県は全国でワースト上位のままだ。
県動物愛護センター(富里市御料)によると、犬の致死処分頭数(千葉市と船橋市を除く)は06年度5924頭。05年度7017頭、04年度の8613頭に比べ、年ごとに減少傾向にあるが、同センターの捕獲・収容・引き取り数全体からみた生存率は04年度8.1%、05年度10.7%、06年度12.9%と低いままだという。
県は安易に放棄するのを防ぐ目的で、昨年6月から引き取りを有料化したほか、同センターで譲渡会を実施している。4月からは、それまで子犬・猫だけだった譲渡を成犬・猫も譲渡できるようにしたり、譲渡に取り組み、事前に登録申請しているボランティア団体や個人への引き渡しなど対策を講じている。しかし、同センターの関係者は「持ち込まれるペットは依然多いという印象」と漏らす。
同センターの次長は「飼い主は最後まで責任を持たないといけない。癒やしや、かわいいという軽い気持ちで飼わないでほしい」と話している。
(2007/9/18)(毎日新聞記事より)