障害犬リーちゃん

障害犬リーちゃん

動物愛護週間ですが、殺処分の話ばかりではなく、心温まる話題もあります。
交通事故で半身不随になってしまったけど、やさしい獣医さんのおかげで元気に生きているリーちゃんの話題がありました。
LIVING WITH DOGS の障害犬ゴンちゃんは家族で旅行するまでになりましたが、日本全体では、まだまだ障害犬を理解し、介護出来る飼い主さんは少ないのかも知れません。
(2007/9/22)(LIVING WITH DOGS)


事故で半身まひの犬 前脚使い元気に生活(和歌山)

県内で多くの犬や猫が捨てられ、処分されている中、日高川町の動物病院「くまがい動物病院」で、交通事故で半身不随になった犬が、前脚だけで元気に生活している。20日に、動物愛護週間(26日まで)が始まった。熊谷大二郎院長(34)は「かわいそうな境遇だが、幸せそうに生きている。訪れた人には命の大切さについて感じてもらいたい」と話している。
この犬は雌で2歳の雑種犬。アフリカ大陸に生息するリカオン(イヌ科)に似ていることから「リーちゃん」と名付けられた。走り回ったり、訪問客に愛嬌(あいきょう)を振りまいたりしている。
3月4日の早朝、車にひかれ、病院に運ばれてきた。腰の骨が折れ、激痛に耐えられず、少し触れるだけで大きな鳴き声を上げる状態だった。治る見込みが無く、飼い主は安楽死を求めたが、熊谷院長が痛みを抑える手術をして引き取った。
最初は後ろ脚を引きずって移動していた。熊谷さんは車いすを付けることも考えたが、徐々に前脚の筋力が発達し、後ろ脚を浮かして歩けるようになったという。
今では10センチほどの段差でも、お尻を使ってうまく越える。熊谷さんが飼っているほかの5匹の犬と一緒に走ったり、対等にじゃれ合ったりできるようになった。
半身がまひしているので、おむつを愛用。子ども用の市販品にしっぽが出るように切り込みを入れたものを1日3回ほど交換する。
田辺市のNPO法人「ワンニャン会」の中本宣子代表(50)は「大切にしてくれる人に出会い、リーちゃんは幸運。一生懸命生きている姿がうれしい。捨てられる犬や猫は後を絶たず、ペットの運命は飼い主次第。命に責任を持ってほしい」と話している。
県動物愛護センター(紀美野町)によると、2006年度、センターや県内(和歌山市内を除く)の保健所に収容された犬は1447匹、猫3198匹。里親が見付かったり、飼い主に返還したりした犬は177匹、猫33匹。それ以外は処分された。
(2007/9/21)(紀伊民報記事より)

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