老犬との暮らしMax(10)薬の副作用
10.薬の副作用
Phenobarbital は小さな白い錠剤で、最初の一週間は朝晩半錠ずつあげています。最近は薬やサプリメントを食べてくれなくなったので、食事の前にちゃんと摂ったことを確認してからフードをあげることにしています。今日で発作後3日目。食欲は戻って来ました。それと水分の摂取量が増えました。それはどちらもPhenobarbitalの副作用だそうです。便はとてもいい状態に戻り、血便もありません。別の副作用として、後肢の衰弱があります。正直言って、どちらがMaxにとって良いのか分かりません。歩くのが今以上に大変になることも避けたいけれど、発作が頻繁に起きることも彼にとって辛いことでしょう。DeramaxにしろPhenobarbitalにしろ、肝臓や腎臓への負担は避けられないため、4週間後に血液検査をすることになっています。これらの薬は治癒が目的ではなく、症状を和らげることで、MaxのQuality of Lifeを保つことを優先しています。
Maxの後肢は、薬を取り始めて3〜4日してから、弱りが目立ったきました。まるで酔っ払っているかのように、フラフラしてあっちにぶつかり、こっちの植木鉢をひっくり返し、という具合で、それでも私が家にいると後を付いて廻っています。散歩どころではなくなりました。トイレに行くのもやっとの感じ。時には立ち上がろうとする拍子にウンチが出てしまい、その上に尻もちをついてウンチまみれになってしまうこともあります。もしこの状態が続くのなら、発作が起きてもそれ以外の時は普通に生活できて、散歩やドッグパークに行けていた頃のほうがましかもしれません。Maxは若い時は、1.2メートルの塀を軽く飛び越え、海岸で3メートル以上ある水溜りをスローモーションのように飛び越え、リスを追って木に飛び上がり、夕暮れの裏庭でボールを追い掛け回したりできる自慢の肢をもっていたのです。彼にとって自分の足が思い通りに動かず、二度と自分の足で散歩に行けないことは、人生の楽しみの半分以上を奪われてしまったことになるのではないでしょうか。そうまでして命だけを引き伸ばすことが、果たしてMaxの幸せに繋がるのでしょうか。不自由な動きかたのMaxを見るたびに私は本当にこれが彼のためにいいのだろうかと悩みました。
(2007/9/23)(MaxHolly&Noahのママ)