医療ミス控訴増
医療ミス控訴増
愛犬を医療ミスで亡くした人達が裁判を起こす例が多くなりました。
これまでは、愛犬が病気になったとき、信頼する獣医に任せて、当然、治してくれるものと信じ、もしもその獣医さんのところで亡くなったとしてもこれまでのつきあいで仕方ないとあきらめていた飼い主さん達ばかりでした。
しかし、愛犬が家族の一員であることが当然となり、飼い主さんも犬の病気について知識も増え、病院を選ぶ立場に変わっていきました。
そして飼い主も、信頼できる獣医さんに会えるまで、色々な獣医さんの門をたたいて、納得するまで質問をする飼い主さんが増えてきたのです。
犬や猫を診る獣医さんも、昔のような、産業動物相手の獣医さんではもうやっていけないでしょう。
最新の小動物医療の傾向を学んで欲しいものです。開業獣医さんも常に学会で紹介された症例や、最新技術の習得は必用だと思います。
1人の飼い主さんが勝訴したニュースがありました。(2007/9/27)(LIVING WITH DOGS)
2審も愛犬の医療ミス認定 獣医師に130万賠償命令
愛犬が睾丸がんで死んだのは獣医師が適切な手術をしなかったためとして、飼い主のSさん(東京都)が獣医師に約550万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は26日、約130万円の支払いを命じた1審判決を支持、請求通りの賠償を求めたSさんの控訴を棄却した。
Sさん側は「獣医師はわざと精巣の摘出手術をしなかった」などと主張したが、A裁判長は「故意に摘出しなかったとまで認める証拠はない。獣医師は過失によって、手術で精巣の一部を摘出せずに犬を死なせた」と指摘した。
判決によると、Sさんが飼っていた雄のラブラドルレトリバーは、精巣の一部が腹部にあり、放置するとがんになる危険性が高かったため、2000年1月28日、東京都新宿区の動物病院に入院し、去勢手術を受けた。翌日退院したが、02年秋から体調不良となり、03年4月に睾丸がんで死んだ。(2007/09/26)(共同通信記事より)