犬に日本脳炎の抗体

犬に日本脳炎の抗体

日本脳炎と言えば蚊を媒介とする感染症ですが、かつてはワクチンを定期接種していました。なんと犬に日本脳炎が感染したとみられる抗体が見つかったそうです。
犬も発病はしていないし、犬から人に感染することはないようです。
ワクチンの接種は、副作用を理由に2005年から事実上中断、新ワクチンの登場も遅れているようで、免疫のない子どもが増加中とのこと。
犬から感染することはないとは言え、今後どうなるのか気になりますね。(2007/9/27)(LIVING WITH DOGS)



日本脳炎、室内犬にも抗体

日本脳炎ウイルスを広げるコガタアカイエカ(国立感染症研究所昆虫医科学部提供) 日本脳炎、室内犬にも抗体  通常環境で感染の危険か

蚊が媒介する日本脳炎に人が感染する危険は、近隣に豚がいるなどの「要注意」とされる環境でなくても依然かなりあることが、山口大のM准教授(獣医微生物学)らの調査で27日までに分かった。

人の近くで暮らしているため、こうした危険の評価に適すると考えられる飼い犬を調べたところ、蚊に刺されることが少ないはずの室内犬の約1割から、感染歴を示す抗体が検出された。犬の体内でウイルスは増えないため、犬から人に感染する恐れはない。

日本脳炎ワクチンの定期接種は、副作用を理由に2005年から事実上中断、新ワクチンの登場も遅れているため、免疫がない子どもが増加中。専門家からは影響を心配する声も出ている。

Mさんらは、05−06年に山口県周辺の動物病院にかかった飼い犬計100匹の血液を調べ、17匹(17%)から日本脳炎ウイルスへの抗体を見つけた。飼育環境との関係では、屋外で飼われている犬の陽性率が38%、室内飼育犬も10%が陽性であることが分かった。(2007/09/27)(共同通信記事より)

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