老犬との暮らしMax(11)最後の発作
11.最後の発作
結局Phenobarbitalの副作用による体の不均衡は、2週間ほどで治まりましたが、続けざまに起きた発作のせいでか、後肢の衰えはますますひどくなり、散歩は以前の距離の5分の一がやっとになりました。でも相変わらずの食欲と快便。家の中ではびっくりするほど歩き回っています。良い日もあれば悪い日もあり、良い日にはHollyとNoahと一緒にドッグパークに行き、パーク内を2周してから他の2匹が遊んでいる間、ドッグビスケットをあげて車の中で休ませています。
Maxはもうじき15歳と4ヶ月になります。ますます痩せた身体には背骨がくっきりと見えています。そして最近は後肢の衰えに益々拍車がかかってきました。筋肉がすっかり削げ落ちてしまい、しゃがみこんで立てなくなったり、フローリングの床で滑って起き上がれなくなることもしばしばです。そして後ずさりができないので、細いところに入り込むと出られなくなってしまいます。また自分で立ったままで食事をすることができなくなったので、私が作った介護たすきでMaxの下半身を肩からストラップで吊って食べさせています。おしっこは夜寝る前にさせても朝までもたずに、ほぼ毎晩おねしょです。幸いビニールシートを敷いているのでベッドの洗濯は一番上の毛布1枚で済んでいます。このようにMaxの生活に合わせていろいろ工夫ができてきました。それがまた嬉しくもあります。このように老いによる身体の不自由はありますが、毎日ハッピーに暮らしているように見えます。毎朝起きたときに、Maxが今朝も元気で目覚めてくれていることに感謝する毎日です。このところ暑い日が続いているので、午前中の短い散歩だけにして、Maxはドッグパークはお休みです。Phenobarbitalのおかげで発作はこの二ヶ月起きていません。食欲旺盛なのがせめてもの救いです。
と書いたのもつかの間、昨夜8時半ごろ(2007年6月3日)Maxが2ヶ月ぶりに5回目の発作を起こしました。発作の後は身体を冷やすといいと聞いていたので、涼しいデッキでしばらく休ませました。お薬のおかげで以前のよりも軽い発作でしたので11時過ぎまで様子をみて、そのまま寝かせました。今朝は5時半ごろにMaxの掠れた鳴き声で目を覚ましました。行ってみると立ち上がれなくて助けを呼んでいました。起こしてあげたらヨロヨロしながらも自力でオシッコをしてきました。さすがに食欲はなく、水を飲みたそうに舌を動かしているのですが、なぜか水面に顔を近づけないのです。水入れを持ち上げて飲ませようとすると、今度はそっぽを向いてしまいます。おそらく視神経と体の連動がうまくできないのでしょう。それでも少しは口に入りました。
(2007/10/3)(MaxHolly&Noahのママ)