山梨でも犬で動物追い

山梨でも犬で動物追い

先日札幌市の市街地で迷い込んだ蝦夷鹿の捕獲騒ぎがあった。悲しいかなこの蝦夷鹿、捕獲後に亡くなった。

長野県ではモンキードッグや熊追いの犬が働いている。

山梨県、清泉寮の近くの牧草地では、朝夕鹿が群で草を食べている姿が見られる。
食料の減った冬には、鹿に木の皮をむかれて食べられた無惨な広葉樹が見られる。大泉の別荘地には猪や鹿が歩き回っているそうだ。
大泉の辺りは畑も多く、さぞや農作物の被害も多いだろうと思っていたが、山梨県でも犬を使った動物追いをするとのこと。

山梨らしく、甲斐犬を使うそうだ。地場の犬は昔は畑を守っていたはずなのに、ただの繋ぎっぱなしの番犬となり、そのうちどんどん少なくなっていったのである。

東京でも甲斐犬は珍しいが、何頭かお散歩で見たことがあった。ペットとして可愛がられている甲斐犬だったが、飼い主さん達はかつては甲斐犬が、猟犬であったことを誇りに思っていた。

やっと、甲斐犬らしい仕事につけそうだ。どのような活躍をするのか楽しみでもある。(2007/11/6)(LIVING WITH DOGS)


農作物の食害防止へ甲斐犬で動物追い払い
北杜市で4頭訓練し来年夏から実践
 
山梨、長野両県の9市町村でつくる中部西関東市町村連携軸協議会は、サルやシカ、イノシシによる農作物被害を抑制しようと、北杜市で甲斐犬を使って動物を追い払う新たな作戦をスタートさせる。運動能力が高く狩猟犬に適している甲斐犬に着目し、6日から生後2、3カ月の4頭を訓練する。順調にいけば、来年夏から実際に山に入った活動を展開する。
協議会には、山梨県関係では北杜、南アルプス、増穂、早川の四市町が加盟。犬を活用した野生動物の追い払いは長野県で実施しているが山梨県では初めて。農作物被害が毎年、一千万円以上出ている北杜市を対象地区とした。
市林政課によると、甲斐犬はブリーダーから譲り受け、同市白州町、武川町、須玉町、明野町の住民に一頭ずつ飼育してもらう。長野県では犬を訓練所に預けているが、北杜市では家で飼育しながら、定期的な訓練を受ける。
訓練ではサル、シカ、イノシシを確認したらほえたり、追い掛ける習性を植え付ける。山の茂みに入った現地調教も予定している。第一回は6日、同市明野総合支所北側の芝生広場で行う。(2007/11/5)(山梨日日新聞記事より)

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