放送禁止歌に「びっこの仔犬」

放送禁止歌に「びっこの仔犬」

放送禁止用語は「えっ!」と思うような言葉があったりします。普段何げなく使っている「びっこ」は障害者に対して失礼な言葉と言うことで放送禁止用語なんですね。

TBSラジオで放送禁止歌を、27日の夜に放送したそうです。その中に加山雄三の「びっこの仔(こ)犬」(69年)があったそうです、どんな歌なんでしょうね、ちょっと聞いてみたいなと思いました。(2007/12/28)(LIVING WITH DOGS)


「放送禁止歌」をオンエア なぜ今年「解禁」に?

「山谷ブルース」「自衛隊に入ろう」……。内容が放送倫理に触れるとしてテレビやラジオから消えた数々の「放送禁止歌」が27日夜、TBSラジオでオンエアされた。夜7時から9時までの特番「TABOO SONGS2」。放送禁止のはずの歌が今年はなぜオンエアできたのか。そもそも「禁止」していたのはだれだったのか。

日本民間放送連盟が作った「要注意歌謡曲」のリスト
放送禁止とされたレコード
 番組で取り上げられたのは、「自衛隊に入ればこの世は天国」と歌って物議を醸した故・高田渡の「自衛隊に入ろう」や、警官をこき下ろした泉谷しげるの「黒いカバン」など、発売中止歌も含め15曲。ほかにも「イムジン河」(フォーク・クルセダーズ)などが流れた。18曲を取り上げた7月末の特番が好評だったとして、今回は2時間枠に拡大、曲の隅々まで堪能してもらおうとすべてフルコーラスでオンエアした。

7月の特番では、数十年ぶりに「解禁」された歌もあった。

加山雄三の「びっこの仔(こ)犬」(69年)は、弱者へのいたわりをつづった哀感漂う歌だったが、70年代以降、差別的表現への意識が高まる中で題が問題視され、日の目をみなくなった。岡林信康の「手紙」(同)は、被差別部落問題に触れるとして封印され、「伝説の禁止歌」と呼ばれてきた。

「これらは本当に流してはいけない歌なのか。曲全体を聴いて判断してもらいたかった」と番組を作った三条毅史プロデューサーは話す。番組の特設サイトで、曲をオンエアしたことの是非を評価してもらおうとリスナーの投票も募っている。

「放送禁止歌」は日本民間放送連盟(民放連)が、「個人・団体の名誉や障害者の感情を傷つけるものなどは使わない」とする59年の内規に基づき、放送を規制すべきだとした曲の俗称だ。正式呼称は「要注意歌謡曲」。民放連は、A「放送しない」、B「旋律は使用可」、C「不適当な個所を削除、改訂すればよい」の3ランクに分類し、曲名を挙げてリストを各放送局に通達した。

リストは、民放連の委員数人が、目につく新譜や放送局から個別に要請のあった曲を審査、5年ごとに見直す仕組みだった。ただ、リストは83年で更新を停止し、877年で効力も消えた。最後のリストには約70曲が載っている。民放連番組部の担当者は「古い資料はなく、個々の指定理由は今や分からない。放送局への指針に過ぎなかったのに制度が独り歩きし、その維持が目的化してしまっていた」と話した。 (2007/12/27)(asahi.com記事より)

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