日本ではオオカミは

日本ではオオカミは

かつて日本にはオオカミやヤマイヌが里山にいて、人の集落を囲んで人とオオカミが共存していた時代がありました。日本では昔から、オオカミを欧米のようにただ悪者に見ているだけではなく、守り神のように見ている部分がありました。
今、日本全国で、熊もそうですが、鹿や猿が増えて様々な被害が起きています。
そんな被害にオオカミの尿が効果があるかも?という興味深い記事がありました。
猿や鹿の充分な食料を山に確保できれば里に下りてこないのですが、人が犯した自然界の介入によって不均衡を作り出してしまったんですね。どうにか猿や鹿を無駄死にさせたくありませんよね。
そして、日本にはかつて日本狼がいましたが、現在は絶滅しています。日本にどうにかオオカミを復活させて欲しいですね。(2007/10/28)(LIVING WITH DOGS)


オオカミの尿効果上々 仙台の農家、猿害対策実験

サルが農作物を食い荒らす被害の続く仙台市太白区秋保町地区で、農業Sさん(68)がオオカミの尿を入れたプラスチック容器を畑に置き、サルを撃退する実験をしている。尿のにおいでオオカミが近くにいると勘違いさせ、畑に近寄らせない作戦。今のところ効果は上々で、市は「継続的な効果が確認できれば、有効な手段になる」と期待しながら見守っている。

米国で飼育されているハイイロオオカミの尿で、独特のにおいがする。輸入品などを扱う青葉区の業者から「米国ではシカに効果があり、サルにも効くのではないか」と、無料で譲り受けた。
実験は8月下旬に開始。50ミリリットルの容器に入れ、畑の周りに5―10メートル間隔で置いた。サルは畑に近づくものの、中に入って来なくなったという。

佐藤さんの畑は毎年、キノコやトウモロコシ、枝豆などの作物がサルに食い散らかされ、数十万円の被害を受けている。打ち上げ花火で脅かす方法も試したが、一時的に逃げるだけで、効果がなかった。
仙台市によると、秋保地区など市西部のサルの被害は増加傾向で、2006年は308件、約170万円の被害が出た。西部には9グループ、約600匹が生息している。

佐藤さんは「多くの農家がサルの被害に悩まされている。効果が確認されれば、周りの人にも勧めたい」と語る。
市農業振興課の菊地利裕課長は「サルは学習力があるので効果がどれだけ続くのかが課題。サル対策の『特効薬』が見つからない中、実験の結果に期待したい」と話している。(2007/10/27)(河北新報記事より)

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