老犬との暮らしMax(14)Maxの楽しい想い出

14.Maxの楽しい想い出

Maxは15年間私達の自慢の仔でした。傍から見れば、どうしようもない問題児のころもありましたが、いつもいつも家族に話題を提供してくれる、いわば家族の中心的存在でした。何でも食べてしまった幼犬時代、缶入りミントキャンディやミントチョコレート(息がいい匂いになりました)、娘の64色のクレヨン(うんちがカラフルになりました)、息子のソックス片方や、ラテックスの手袋、などなど。

若いときは閉じ込められるのが嫌いで、MaxとRoxyの寝場所であるユーティリティールーム用に特注で作ってもらったダッチドア(上下半分づつ開けられるドア)を取り付けたその日に噛みこわしてしまいました。ゴードンが“なんてことをしてくれたんだ!高かったのに!”と怒りましたが、私は涼しい顔で、“Maxのために作ったドアでしょ。だったらいいじゃないの”と言って主人をなだめましたっけ。そのあと今度はその鋭い歯で壁に穴を開けたので、Maxとゴードンの穴あけ対修理バトルがしばらく続きました。また雷雨の晩留守にした間に、Maxは雷の音が怖かったのか娘の部屋のドアを齧って直径30センチもの大きな穴を開けてくれました。グランマのうちのドアも一枚壊しています。

グランマの家と言えば、今だに語り継がれているのがMaxのバター一舐め事件。ある晩ディナーパーティの支度をしているときに、テーブルの上の小皿に乗せてあった10センチほどのバター一本を、その脇を通りすぎながらMaxがペロっと一舐めで食べてしまったという出来事。あまりの一瞬の出来事にグランマも怒るのを通り越して感心してしまったとのこと。

同じくグランマの家でのエピソードですが、グランマが飼いはじめた子猫をRoxyとMaxが追いかけMaxが口で捕まえてしまったことがありました。子猫がMaxに咥えられているのを見て、一同“もうダメだ”と思いました。ゴードンがMaxに馬乗りになって、子猫は無事に彼の口から逃げることができました。後で分かったことですが、Maxは鳥獣犬なので、Soft jawといって、獲物を傷つけずに咥える本能を授かっていたのです。

Maxはまた一歳未満の時に、庭のゲートから逃げてしまい自宅の前の道で車に轢かれそうになったこともありました。幸い住宅街でスピードをあまりだしていなかったことと、その車がジープで車体が高かったことと、そして何よりもMaxの運動神経の良さのおかげで、瞬間的に車の下にもぐって命拾いをしたのです。目の前で車の下にMaxが入ったのを見た私は思わず両手で目を被いました。次の瞬間見たものは、一回転して車の下から飛び出したMaxでした。奇跡的に肘のかすり傷と打撲症だけで済みましたが、あの時の恐怖は忘れることができません。かすり傷は一生彼の肘に残っていました。(2007/11/2))(MaxHolly&Noahのママ)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ