中国の狂犬病、今年も高水準
中国の狂犬病、今年も高水準
昨年、中国で5万頭の犬を狂犬病対策で処分したが、今年もすでに厳しい感染の状況にある。
日本は、狂犬病予防法により犬が狂犬病ワクチン接種を義務づけられている、そのおかげで半世紀狂犬病は発症していない。
中国の狂犬病予防では、犬に狂犬病ワクチンの接種されているわけではない。飼い犬で狂犬病ワクチンを接種するのは稀なのである。
人が、もしも犬に咬まれたら、人がワクチンを接種するのである。狂犬病発症国では、これが常識なのである。日本人はその事実を認識していない。
人が狂犬病を発症したら100%死に至る。
日本は、狂犬病を発症していないことから、愛犬のワクチン接種を怠っている飼い主が多く、狂犬病に対してあまりにも無防備である。
いつ日本で狂犬病が発症してもおかしくないのである。感染源は犬以外にコウモリ、アライグマ、キツネ、エキゾチックアニマル等とたくさんの動物である。ロシアや隣国からの不法入国の犬の実態もある。
せめて飼い犬のワクチン接種を実施しておこう。
もしも犬から狂犬病を発症したら、日本でも無差別大量殺処分が行われる可能性が出てくる。そんなことが起きないように気をつけたいものだ。(2007/11/13)(LIVING WITH DOGS)
狂犬病患者2700人超 中国、83年以来の高水準
中国衛生省は12日、今年の全国の狂犬病患者が10月末までに前年同期比2.4%増の2717人に達し、「厳しい感染状況にある」と発表した。5323人が死亡した1983年以来の流行の勢いで、注意を呼び掛けた。
同省報道官によると、感染が深刻なのは広西チワン族自治区と貴州、四川、湖南、広東の4省で、衛生環境が悪い農村部が中心。地域別の患者数は公表していないが「北京市の感染例は少ない」という。
感染拡大の原因について、犬をペットとして飼育する人が増えたことや、かまれた後の適切なワクチン接種が行われていないことなどを挙げた。
狂犬病は発病後の死亡率がほぼ100%で、有効な治療法はないとされる。中国はインドに次ぎ狂犬病患者が多く、1980年代は流行が最も深刻だった。96年に患者数は159人にまで減ったが、2000年以降、再び感染が拡大。06年の患者数は3279人に上った。(2007/11/12)(共同通信記事より)