(13)怖さを乗り越えるには

(13)怖さを乗り越えるには

さて、今日（火）はいつものAllisonさんの夜7時からのクラスでした。

早めに来ていたシェパードのLeahとNoahを少し近づけてみました。AllisonさんがトリートをNoahにあげてNoahの気を惹きながら、顔と顔が接近しないようにしたので何事もありませんでした。その後、私がLeahに挨拶しようとゆっくり近づいたところ、急に私のセーターの袖口に噛み付きました。歯がすこし手のひらに当たりましたが、痛いというよりはびっくりしました。私は今までに犬に噛まれた経験がなく、犬を怖いと思ったことがなかったのです。でも今日初めて怖い人の気持ちが分かったような気がします。

ロシア人の飼い主さんは、これはこの仔のもって生まれた性格だからと半ば諦めているようですが、私は絶対に直る、いえ直すべきだと思いました。

クラスが始まってから、1) 見知らぬ人を行儀よく受け入れる　と2) おとなしく座って身体を触らせる　の練習のために、自分の犬をステイさせておき、残りの3匹の犬を順に廻って、耳、手、歯のチェックをする練習をしました。シェパードMixのPepperは身体はとても大きいのにすごく温和でフレンドリー。私が身体をチェックする間中顔をペロペロ舐めてくれました。ブラックラブMixでNoahによく似たMaggieも簡単に触らせてくれましたが、Leahはさっきのこともあり、手のひらのトリートを上げるだけで精一杯でした。

Allisonさんは、他の飼い主にもLeahには身体を低くして近づいてトリートをあげるだけでいいと言っていました。Allisonさんにはよくなついていて、触らせてくれるのですが。Leahの飼い主さんもリードを引きながら緊張している様子なので、それもLeahを用心深くしてしまう原因になっていると思います。でも自分の犬のそういう性格を知っているものにとって (私もNoahが他の犬に対してそういう態度をとるので) リラックスしろと言われてもそう簡単ではないこともよく分かります。

その後ドッグデイケアのRickさんに来てもらい、それぞれの犬にブラシをかけてもらいました。NoahとPepperとMaggieはRickさんを知っていることも手伝ってか、パーフェクトにできました。Rickさんが膝まづいてやさしく声をかけながら今度はLeahに近づきます。Leahは尻尾を低くして少し後ずさりしました。私も内心ドキドキしています。Rickさんは、飼い主にリードを渡してと頼みました。飼い主に握られているより、自分でコントロールしたほうがやりやすいようです。そして見事にLeahを自分に近づけて、背中と胸にブラシをかけることができました。それを見て一同ほっとしました。

それで気付いたことがあります。先週、私がLeahのリードをもって、飼い主が3分間視界から消えるという練習のとき、Leahは私に対して少しも攻撃的にならなかった、どちらかというと飼い主がいないので私を頼ってくれた感さえありました。でも今日噛み付かれたときには、リードをしっかり握ったLeahの飼い主さんに向かって私が近づいてきたので彼を守ろうとしたのかもしれません。

今夜はそのほかに、5)　人ごみの中を歩く　と8)　他の犬に対する反応　の練習をPetsMartの店内でしました。

来週はそれぞれの犬の一番必要とする項目を練習する予定です。Maggieは4)　リードを引っ張らずに歩く　そしてPepper は7)　呼び戻しが苦手だそうです。Noahはなんといっても8)　他の犬に対する反応　です。

NoahやLeahのような仔は、コマンドを覚えて上手にパフォームすることよりも、持って生まれた性格的なものや、一旦身についてしまった恐怖心をぬぐうことが必要で、しかもそれはコマンドを教え込むことよりも何倍も難しいのです。私にとっては、それが乗り越えられればCGCのテストに受かることよりも百倍も嬉しい結果になることでしょう。ママと一緒に頑張ろうね、Noahクン。(2007/12/5)(MaxHolly＆Noahのママ)