14年ぶりの子育て (32)ママが入院の間

ママが入院の間

8月の末から私が入院し、3ヶ月間マリヤとカレンの世話は、パパが当然ながらお散歩からご飯の支度、家の中のトイレの始末、しつけとすべて行ってくれました。

リハビリ病院に入院中は、晴天時は無理でしたが、ちょっと曇り空の日は病院までマリヤとカレンを連れてきてくれました。病院の庭でマリヤとカレンに会って、思い切り二人から慰められたことは言うまでもありません。
どうにか退院はしましたが、残念ながら完全に治癒したわけではなく、杖での歩行、痛みもまだある状況ですので、お散歩に私は行けません。

そして家の中でのマリヤとカレンと暮らすためのルールを作らなければなりません。

マリヤは私には飛びかからないのですが、カレンは嬉しいとどうしてもぴょんぴょんします。杖を使っての歩行ですから、もしも倒れて骨折なぞしたら、また入院となってしまいますので、これだけは止めさせなければなりません。

家に3ヶ月ぶりに戻った日は、帰宅してもすぐにマリヤとカレンのクレートをオープンにせず、落ち着いてから部屋に出しました。最初は興奮して代わる代わる私の膝に寄ってきます。カレンは私の膝に乗ろうとしますが、イケナイと叱ります。

やっと落ち着いて、お母さんがお家に帰ってきたと理解したようです。

それ以降は、杖をついて歩いている私に飛びつくことはありません。いい子達です。

パパは毎日の訓練にカレンにぴょんぴょんさせないように教えてくれていました。
小さな子供やお年寄りのいる家では、大型犬の飛びつきは危険ですから、当然のことですがそのような癖があったら止めさせるようにしましょう。

3ヶ月、私が家にいない間、マリヤとカレンの力関係もうまく行ってるようです。マリヤはカレンよりも優位に立つときは私の側にいる時ですが、カレンがマリヤよりも優位に立つときは、おもちゃの取り合い時です。
私がいない間、マリヤとカレンの力関係も落ち着いて、どちらが優勢とも言えなくなりました。同じソファーで寄り添って寝ることはありません。なので仲良し姉妹とまでは言えませんが、ママがいない間に、二人の関係が、最高の良い遊び相手となったようです。

姉妹の性格は見事に異なります。
すべてにおいておおらかなマリヤですが、これまで一度も吠えて知らせたことがありません。私が赤ちゃんの時からだっこして育てたので、人が大好きで人の側にいつもべったりしています。一度、雄の成犬に威嚇されてから怖さを知ったようですが、真からの天真爛漫さは失わずに済みました。カレンが来てからはカレンがマリヤの前に立ってくれているようです。

カレンはボールのリトリーブでは大胆なくせに変にビビリやです。カレンがうちに来た頃、牧場にいる大きな牛を見て、カレンがビビリションをしました。その後色々な面でビビリ癖が出てきています。夜、窓の外のガラスに映る自分の姿に驚いて吠えるのには、なんとも「ビビリ犬」と思わず笑ってしまいます。外の音にも敏感です。
「ガラスに映る自分の姿だと判らない?」カレンか、マリヤの場合は「映っている犬なんか興味ないわ?」なのか、二人の性格の違いは興味深いです。

でも二人とも、人に甘えるのがとっても上手です。カレンはいつも人の膝に顔をおいてじっとしています。膝がよだれだらけになりますが。

犬と暮らすことは、お互いによく知り、この子の良い面は伸ばし、弱点や課題があったら解決していくことでしょう。
今のところ、課題と言えるのはマリヤの引っ張り癖とカレンのチョイビビリだけです。
(2007/12/16)(LIVING WITH DOGS)

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