1人が充分な面倒を見れる犬の数
1人が充分な面倒を見れる犬の数
一家に1頭のワンは今や当たり前になっているペットブームです。
夫婦で面倒を見れる犬の数は一体何頭ほどでしょうか。
わが家は現在は夫婦で、大型犬2頭、猫1頭です。私が体調を崩し、杖を使用しての歩行のためお散歩は出来ません、また階段の上り下りも出来ません。
元気なときは、犬と猫の世話は夫婦で行っていましたが、現在は主人に大部分頼っています。お散歩、コーム掛け等、犬と猫のトイレの始末。私が出来ることは、犬達、猫のご飯の準備くらいしか出来ません。
夫婦が共に元気で仕事も家で行っているのなら、まったく問題ない数でしょう。
でも今は、この子達の世話で手一杯と言うところです。これ以上は無理でしょうね。
また、一人暮らしの人が1頭の犬と暮らしていても、仕事が忙しかったりした場合、充分なケアが出来ないときもあります。
世の中には、1人で何頭もの犬を飼ってしまい世話をしきれずに周りから苦情が来るケースが多いんですね。
いくら犬好きでも充分な世話が確実に出来る数の犬でなければ犬も人も破滅してしまいます。
これまでの個人の大量放棄は、増えすぎてしまい手に負えなくなっての放棄が原因でした。
山梨県はマルコ・ブルーノさんが関わった犬捨て山がありますが、あの現場も個人がどんどん受け入れて、周りに捨てられた犬も加わり、おまけにその中で繁殖があって異常な数の犬になってしまったんですね。現在は里子に出せない犬達だけでずいぶん少なくなりましたが。
そんな山梨県は、個人でも多頭飼育の場合には届け出を義務づけているんですね。狂犬病ワクチンの接種もそうですが、多頭飼育の場合、ワクチンやフィラリアの予防まで手が回らず、そんな飼い方は虐待となってしまいます。
佐賀県で、複数飼育に届け出を義務づける動物愛護条例を制定するそうです。ただし10頭以上を想定だそうですが。
また、業者だけに限られていた立ち入り検査を、条例案では一般家庭にも拡大。虐待などの条例違反が発覚した場合は改善を勧告し、従わないときは措置命令を出して氏名などを公表し、罰金を科すことも検討しているそうです。
何も多頭飼育でなくとも酷い飼い方の人はいます。そんな飼い主にも立ち入り検査をして欲しいのですが。
とは言いながらも、佐賀県の条例は動物愛護が一歩進んだと言えるでしょう。他県もどんどん条例を強化して欲しいものです。(2008/1/17)(LIVING WITH DOGS)
佐賀県 複数飼育に届け出義務 動物愛護条例制定へ
佐賀県は15日、複数のペットを飼う場合の届け出義務など動物愛護の向上と規制を盛り込んだ「動物愛護管理条例」を制定することを明らかにした。2月定例議会に条例案を提案し、3月末の施行を目指す。九州7県では初めてで、複数飼育の届け出制は全国では山梨、茨城両県に次いで3例目という。
条例案では、動物愛護精神の高揚や動物虐待の禁止を明記。特に、犬や猫などペットを複数(10頭以上を想定)飼育する場合は知事への届け出が必要になるのに加え、ペットショップなど動物取扱事業者が新たに飼育施設を設置する際、周辺住民への説明会開催を義務付ける。
また、これまで動物愛護法に基づき業者だけに限られていた立ち入り検査を、条例案では一般家庭にも拡大。虐待などの条例違反が発覚した場合は改善を勧告し、従わないときは措置命令を出して氏名などを公表する。罰金を科すことも検討している。
佐賀県によると、犬などペットの臭い、鳴き声などの苦情は年々増加しており、2006年度は約2000件に上った。県生活衛生課は「少子高齢化の影響からか、ペットを家族の一員として扱うペットブームは続いているが、周囲に迷惑をかけないモラルと責任感も大切だ」としている。(2008/1/16)(西日本新聞記事より)