盲導犬サフィー
盲導犬サフィー
視覚障害者の傍らで安全を確認しながら歩き、横断歩道の歩行はもちろん、信号待ちも安全確認してから導く盲導犬です。
突然のトラックによって盲導犬サフィーは即死しました。ユーザーである視覚障害者は事故の後、もうろうとした中でサフィーの名前を呼んでいたそうです。
ユーザーさんは骨折で全治2ヶ月の怪我でした。「比較的軽い怪我で済んだことはサフィーが守ってくれたのだと思う」とユーザーさんは言ってました。
盲導犬は育てるのに長い訓練と費用がかかります。盲導犬の育成は寄付でまかなわれています。やっと完成した盲導犬を無謀な交通事故で亡くしたことは大きな損害でしょう。
そして、盲導犬は10歳〜12歳くらいまでユーザーさんの目として働きます。6歳で亡くなりましたので、後6年はパートナーとして支えられたはずです。
当然のことですが、盲導犬協会が損害賠償を提訴しました。
日本の障害者補助犬の地位を守るためにも、この訴訟は是非勝訴して欲しいですね。
サフィーに哀悼の思いを込めて!(2008/2/5)(LIVING WITH DOGS)
盲導犬:トラックにはねられ犠牲に 協会が損賠提訴
盲導犬がトラックにはねられて死に損害を被ったなどとして、財団法人「中部盲導犬協会」(名古屋市港区)がトラックの運転手と高知市の運送会社を相手取り、約542万円の賠償を求めて名古屋地裁に提訴したことが5日分かった。同協会などによると、盲導犬が犠牲となった事故に絡む訴訟は初めてという。
訴状によると、死んだ盲導犬は当時6歳の雌のラブラドールレトリバー「サフィー」。生まれてから2年間、同協会で訓練を積み00年に視覚障害の70代の男性に貸与された。
男性とサフィーは05年9月26日午前10時ごろ、静岡県吉田町の交差点で、青信号の横断歩道を渡っていたところ大型トラックにはねられ、男性は骨折など全治2カ月のけがを負い、サフィーは即死した。運転手は業務上過失致傷罪で06年4月6日付で罰金50万円の略式命令を受けた。
同協会は運送会社などと示談を進めたが、運送会社側が「盲導犬の補償をするという話は聞いたことがない」と主張し、まとまらなかったため、先月提訴に踏み切った。同協会は「盲導犬の数が不足し、育成に時間もかかるという希少性を考慮すべきだ」と訴えている。(2008/2/5)(毎日新聞記事より)