猿追い犬
猿追い犬
長野県で始まった猿による農作物の被害を防ぐために猿追い犬,徐々に各県に広まっています。
地元の家庭犬に訓練を入れて猿追い犬とするケース、狩猟にすぐれた犬種を購入し訓練するケース、そして、不要犬として持ち込まれた犬を訓練するケースと様々な自治体が出てきました。
日本聴導犬協会は、不要犬として持ち込まれた犬を介助犬、聴導犬として訓練し、補助犬として障害者の方の手や耳になっています。
猿追い犬も、出来ることならば、不要犬として持ち込まれた犬を訓練して、生きる道をつくっていただければ1頭の命が繋がります。
ちょうど同時期に三重県のケースと愛知県のケースの新聞記事がありました。(2008/2/18)(LIVING WITH DOGS)
モンキードッグ:サル追い払う犬の育成費用、三重・松阪市が予算化−−農作物被害対策
三重県松阪市は18日発表した08年度一般会計予算案に、農作物を荒らすサルを追い払う犬「モンキードッグ」の育成費用87万5000円を盛り込んだ。モンキードッグの育成は長野県大町市が05年度に始めた。東海3県でも岐阜県本巣・高山の両市、三重県大紀町で07年度、愛知県が08年度予算案に盛り込むなど、「犬猿の仲」を利用した対策が広がりを見せている。
松阪市の場合、市民から飼い犬2頭を募集。三重県内の警察犬訓練所で、人の指示に従ってサルを追いかけることなどを4〜6カ月訓練する。サルが出たら放して、追い払わせる。成果が上がれば増やす方針。
同市農林水産部によると、サルによる農作物被害が増えており、06年度は計58匹を捕獲した。「サルを山へ追い返すことで、共生を図りたい」と期待している。(2008/2/18)(毎日新聞記事より)
サル退治の犬育成 山間部対策事業スタート(愛知県)
県が取り組む新手の獣害対策は、訓練した犬を使ってサルを追い払わせるというもの。秋田県などではすでに実施され、成果を挙げている。
新年度は2地区を選び各3匹を導入する。犬の訓練は民間に委託し、費用など346万円を計上するが、先行自治体が犬も購入しているのに対し、本県は「捨て犬」を利用する。
県動物保護管理センターには、年間数百匹の「不用犬」が持ち込まれ、大部分が処分されている。そうした犬の命を一部でも救いたいとの発想だ。(2008/2/17)(読売新聞記事より)