フォスターファミリー体験記 – Licorice(1)

フォスターファミリー体験記 – Licorice(1)

Licorice (リコリッシュ)

日曜日に思いがけなくRubyがアダプトされてしまい、寂しくて(月)はほとんど仕事も手につかず、(火)はRubyがいないことに少しだけ慣れてきて、そして今日(水)はというと、全くとんでもない展開がありました! 新しい仔がまたうちに来たのです!

会社のランチブレイクからデスクにもどるとOFOSAのShirleyからボイスメールが入っていました。なんと今日はCathyと一緒にSouth Washington Animal Shelterの猫用の部屋のペンキ塗りのボランティアに行っていて、そのシェルターからボーダーコリーとチョコラブのパピー(共に8ヶ月ぐらい)をレスキューしてくるから、私にどうかと言うのです。昨日会社でOFOSAの会長のBillにRubyのことを涙ながらに話したら、あんなに身体の大きなBillも目頭を押さえていました。ほんとうに皆やさしいんだなと思いました。たぶんBillがShirleyとCathyに私が落ち込んでいると教えたのでしょう。

そうと知ったら急に元気が出てきました。仕事を30分早退し、急いで帰宅してHollyとNoahを連れOFOSAの会長宅へ直行。生後7-8ヶ月のボーダーコリーMixと対面しました。Noahのようなラフコートなのですが、まだパピーとあってふわふわしていて一回り大きく見えます。真っ黒なのでLicorice (黒い甘草リコリス味の硬いゼリーのようなお菓子)と名づけられたようです。つぶらな瞳のおとなしい可愛い仔です。HollyもNoahも仲良くできそうで安心しました。

ShirleyとCathyがシェルターから連れ帰ってきた2匹のパピーはシェルターの雰囲気に馴染めずにオドオドしていてこのまま貰い手がつかないと安楽死されてしまうことがあるので、フォスターファミリーを探したいとのことでした。Shirleyは私がRubyを手放して寂しがっているのを知っているので、「あなたが元気を取り戻すにはこれしかないと思ってね。それにRubyのときもよくしてくれたからあなたのところなら安心して任せられるわ。Rubyの里親から今のところ連絡はないけれど、いままでの経験から“No news is good news (便りのないのは無事な証拠)”よ。」と私を元気付けてくれました。

Licoriceがシェルターに来た経緯を聞いて、ひどい飼い主だったけど正直なところ私はLicoriceを手放してもらってよかったと思いました。2歳半の子供を追いかけるのと、物を噛んでしまうので、昼間は庭かクレート、夜はクレートに隔離していて、一日のうち家族との接触はなんと一時間だけだったというのです。なぜ子供がいるのに、パピーなんて飼うんだろう。どうしてHerding Dogの習性を考慮にいれずに飼ったんだろう。一番人間との接触が必要なパピーの時期にもっとかまってあげなかったのだろう。いったい犬をなんだと思っているんだろう。だったらぬいぐるみでも飼ってればよかったのに!今更失った時を取り戻すことはできないけれど、Licoriceはこれからきっと幸せな家族に巡り会えると信じています。その手伝いを少しだけできることが嬉しいのです。

さて家に着いたら夕ご飯の時間でしたが、Licoriceはシェルターからの車の中でもどしてしまったらしく食欲が全くありませんでした。うちに着いてからも2-3回もどしてしまいました。なので今夜はお水だけにしておきます。ちょっぴり太りすぎ(?)っぽいので動作が鈍く、うちに来たてのころのNoahを思い出してしまいます。Noahはトリートを投げても鼻にあたって落ちたのを拾うというトロい仔でしたから。LicoriceもそのうちNoahのようにボーダーコリーらしく機敏になることでしょう。あのすばしっこくて利発なRubyとはちょっと性格が違うようですが、LicoriceもRuby同様とても性格のよい素晴らしいパピーです。この仔も2-3日できっと慣れて本当のLicoriceを見せてくれると期待しています。Licoちゃんと呼ぶことにしました。

ユーティリティールームに3匹を寝かせると最初はクンクンと啼いていましたが、どうやら寝入ったようです。明日からが楽しみな新米フォスターママです。こうやってどんどん新しい仔をリトレーニングして、その仔にぴったりなファミリーに里子に出すことを繰り返すうちに、別れる辛さを達成感で補うことができるように頑張りたいと思います。(2008/2/22)(Holly&Noahのママ)

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