モデル犬シベリアンハスキーの誇りある生涯
モデル犬シベリアンハスキーの誇りある生涯
一時期、日本中がシベリアンハスキーだらけになったことがありましたが、皆さんは覚えていますか?そのうち呼び戻しが効かない、しつけが出来ない、等々とお散歩するハスキーはどんどん減っていきました。今ではまれにしかハスキーは目にしないようになってしまいました。
とっても素敵な話がありました。しっかりとしつけが入った1992年生まれのハスキーの仁吉君です。15歳まで地域のモデル犬として、素晴らしい活動をしたとして感謝状が贈られました。
幸福な生涯を終えた仁吉君ですが、きっと保健所に送られたたくさんの同朋達も「ハスキーはバカじゃないよ」と誇らしく言ってるよね。(2008/2/26)(LIVING WITH DOGS)
動物愛する心育てた「モデル犬」に感謝状
「地域住民の動物愛護精神の育成などに多大な貢献があった」――。県朝倉保健福祉環境事務所は、犬の飼育教室や学校の授業などで「モデル犬」として活躍し、昨年12月に息を引き取った1頭のシベリアンハスキーに感謝状を贈った。
朝倉市杷木林田のTさん(59)が、1992年に生まれた子犬を知人から譲り受けて飼っていた雄の「仁吉(にきち)」。ドッグスクールで人間と共生するためのルールやマナーを根気よく覚えさせ、「驚くほどの行儀良さ」を身につけていた。
2002年、Tさんが県から動物愛護推進員に委嘱されたことで、仁吉はモデル犬として「犬のしつけ方教室」など様々なイベントに参加。また、小、中学校に出向き、子どもたちが体を触ったり、聴診器で心臓の音を聞いたりして「命」を感じる「生きた教材」としても活躍した。
同事務所は「子どもにかみついたりしたら大変。きちんとしつけられ、信頼が置ける仁吉のような犬がいてこそできる授業」という。
昨年12月には、死の数日前に同市立甘木中を訪れた。すでに立ち上がることもできないほど弱っていたが、生徒たちは懸命に生きようとする仁吉の姿を目の当たりにし、心を打たれた様子だったという。
同事務所で21日に贈呈式が行われ、Tさんが感謝状を受け取った。Tさんは「仁吉がいたことで、私自身、多くの出会いに恵まれた。本当に感謝している」と振り返り、「仁吉と触れあった子どもたちには、いつまでも命の大切さを忘れないでほしい」と願っていた。(2008/2/26)(読売新聞記事より)