那須のアルパカを襲う野犬達
那須のアルパカを襲う野犬達
皇室の御用邸のある那須で野犬がアルパカを襲うというニュースがありました。
5頭ほどの野犬が最初は1頭のアルパカを襲いましたが、その翌日には4頭のアルパカが襲われたそうです。1頭は捕獲できましたが、他に1頭の野犬が建物の下に潜り込んで3日間隠れ、捕獲のため周りをフェンスで被い保護しました。大きめの柴犬のような犬です。捕獲は以外と簡単に出来ました。
人をそれほど怖がっていません。近所の人達は、数頭が群になって町の中を横切っているそうです。野犬の群に出会うと怖いそうです。
アルパカ牧場の方は、「食べるためならば、1頭だけ襲うでしょうが、翌日にも襲っていることで、まだ数頭いますので、これからもまだ襲われる可能性がある」と言ってました。この犬はどうみても飼い犬です。「この犬の生い立ちを考えると、よそからこの地に捨てられた犬?でしょうから、なんとも言い難いのですが」とのこと。
なんとも切ないニュースでした。捨てられた犬が生きるために群となって家畜を襲う。そう仕向けたのは人です。
捨てられた飼い犬達は、食料を自分で調達することはとてもむずかしいのですが、中には家畜を襲うことで食料を得られるようになる場合もあります。しかしすべての犬が狩りが出来るわけではありません。大部分の犬はゴミをあさり、食料にありつけず、餓死していきます。
リゾート地では、都会から犬を連れて来て、その場に捨てていく人がいます。
特に猟期が終わった山では、離れてしまった猟犬、捨てられた猟犬がさまよっていることがあります。そんな猟犬がこの群のリーダーになっているのかも知れませんね。
不要犬と烙印を押すならば、山に捨てるのではなく、飼い主の責任として動物病院で安楽死でこの犬の命を絶って下さい。山に捨てられた犬は飼い主を待って、いつか迎えに来てくれることを信じています。(2008/2/27)(LIVING WITH DOGS)