フォスターファミリー体験記 – Licorice(3)

Licorice(3)

Licoがやってきて丸三日経ちました。初めの2日は下痢と吐き気で大変でしたが昨日からはそれもなくなり、パピーらしさが一挙に溢れ出てきました。7-8ヶ月といわれていましたが、久々のパピー特有の行動にいささかまいっています。その例をあげると、

1)飛びつく
2)手や腕を噛む
3)靴を齧る
4)洗濯物を盗む
5)植木鉢の葉っぱを引っ張ってひっくり返す
6)ベッドに勝手に飛び乗る
7)トイレの水を飲む
8)カーペットの上でオシッコをする (散歩中にはしないくせになぜか家に帰ってからする)

それに加えて、フードの好き嫌いが多い。食べることよりも遊ぶことのほうが好き。トリートでのトレーニングが効かない。改めてHollyやNoahの楽さを思い知らされました(笑)。

最初は食べないのは食欲がないせいかと思っていたのですが、二日間もほとんど食べないのでこれでは困るとあの手この手を使ってみました。特に薬を飲ませるのが大変でした。最終的にはピーナッツバターに埋め込んだ錠剤を喉の奥のほうに塗りつけて、口をしばらく押さえるという方法が一番効果的でした。

フードのほうは、HollyとNoahにあげているNutro Natural ChoiceのLamb and Riceは、匂いを嗅いだだけでそっぽを向いてしまいます。そこでThe Goodlife RecipeのBeef味を買ってきて、今朝一掴みあげてみました。すると一粒一粒をカリカリと噛みながら食べるのです。うちの仔たちは噛まずにあっという間にすべて飲み込んでしまいますが。

しめた!と思いもう一掴み。食べてます!ここで試しにNutroの餌に摩り替えると、一粒も食べません!興味津々の意地悪ママの私としては、2種類を混ぜるという手を使ってみました。するとどうでしょう!なんとNutroの粒だけ残すではありませんか!Licoは賢い!

シェルターではいったいどんなフードを食べていたのでしょうか。こんなに好き嫌いがあって、よくこれほど丸々と太ったものです。(笑)

上記の困った行動をうちにいる間にきちんと直してから新しい飼い主のところに行って欲しいと思っています。そうでないとまた以前の飼い主のようにお手上げになってしまうかもしれません。幸い私はかなりのあまのじゃくで、こういうときは逆にやる気が出てしまうんです。だからこそ神様がLicoを私のところに送ってきたのだと思えるのですが。

まず1)と2)はそのたびごとに怒ったり、あるいはOuch!(痛い)と大きな声で叫んでLicoの顔を睨みます。2)の場合は代わりに噛むもの(Kongや骨やおもちゃなど)をあげるようにしています。

3)4)5)に関しては、触ってよいものとダメなものの区別がついていないことが原因だと思いますから、根気よくそれを教えるしかないと思っています。靴とおもちゃの違いなんてLicoにとってはないに等しいでしょう。強いて言えば靴のほうが振りまわすとおもちゃより面白い!ぐらいでしょうか。靴下を盗んだときに追いかけると遊んでもらっていると勘違いされますので、なるべく冷静に“Drop it”(口から放しなさい)と言って取り上げて、おもちゃを代わりに持たせます。日ごろからダメなものといいものを分からせるために、“Drop it”や“Leave it”(触るな)を教えるつもりです。

6)はRubyにも許しませんでしたから、Licoにも同じようにするつもりです。ソファーもこちらから誘った時にだけ乗らせるようにしています。もらわれていった先でどのようなルールがあるのか分かりませんから。

7)は現行犯の時は、大きな声で“No”と言って止めさせますが、なるべく蓋をするのを忘れないように私達も気をつけるつもりです。

8)も7)同様ここでは「いけない」ということを教えることと、私達が気をつけて定期的に外にだしてあげることを忘れないように。

一つ一つの困ったことをこのように考えてくると、いかにHollyやNoahがうちのルールや人間との生活に慣れているかがよく見えてきて、これは彼らに対する感謝の気持ちを新たにするいいきっかけにもなりました。1)から8)の他にも、Licoの興味をもちそうな危険なものや壊されたら困るようなものがそこらじゅうにあることにも気付きました。例えば電気のコードやキッチンカウンターの上に置きっぱなした包丁、丹精込めて作った手縫いのキルトなどなど。

人間との暮らしに必要な躾けとともに、いろいろな社会化の機会もなるべく与えようと思っています。車に乗ることもその一つ。今日もHolly姉さんと一緒に買い物に連れていき、車の中で30分ほど待たせましたが、いい仔にできたようです。

庭ではNoah兄さんを追いかけて毎日走り回っています。身体はNoahとほぼ同じくらいですがコロコロしていて、真っ黒い大砲の弾のように勢いよく飛んできてNoahの上に乗っかってきます。よくまあこんなやんちゃ娘をNoahもHollyも我慢していてくれると思います。特に以前のNoahだったら歯を見せて噛み付いていることでしょう。年下の仔を迎えると自然にお兄さんらしくなるものですね。今は3匹とも疲れきって私の足元で眠っています。Licoはいつまでうちの仔でいられるのかな?どんなうちにもらわれていくのでしょうか。楽しみ半分、心配半分、複雑な心境です。でも今回はRubyのときのようには落ち込まないよう少しだけ距離を置くようにしています。(2008/2/28)(Holly&Noahのママ)

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