フォスターファミリー体験記 – Licorice(5)

Licorice(5)

さて、今日 (日) は昨日の約束どおり姉妹が両親を連れてやってきました。お父さんのバースデープレゼントをずっと探していて、Licoを見た瞬間、「これだ!」と思ったそうです。

案の定お父さんもお母さんも動物が大好きで現在犬が一匹と猫を三匹飼っており、この家族とならLicoはうちにいるより幸せになれると思いました。私はフォスターファミリーを始める前は、大変な思い上がりと自分では分かってはいるのですが「自分ほどいい飼い主はこの世にめったにいるものではない」と思い込んでいました。でもRubyの時もLicoの時もそうでしたが、このうちでならうちにいるよりもっと幸せになれるだろうと思える家族にめぐりあえたのです。そして私がそう思える家庭にでなければRubyもLicoも渡せないというわがままをOFOSAの人たちが受け入れてくれていることをありがたく思います。

涙ぐんでいる私を見て、きっとLicoを幸せにするからと家族が皆でなぐさめてくれました。そして「今日アダプションの書類と契約書にサインして引き取り料を払うけれど、よかったら来週の(土)まで預かってくれないか」という私にとっては思いがけない嬉しい提案をしてくれたのです! というのは、今日はこれからポートランドでいろいろ用をたさなければならないけれどまだ慣れていないLicoを一人で車で待たせたくないこと、そして家のほうもLicoを迎える準備をしたいからというわけでした。すっかりうちとけたこの家族のためにLicoをあと一週間預かるということは、今日あったばかりの人にこのままLicoを連れていかれるのと違い、私の心の準備の面では本当に大きな救いでした。お父さんには「ちゃんと(土)にはLicoを連れて来てくれるんだろうね?」とからかわれ、獣医のアシスタントをしながら獣医になる勉強をしているJessicaさんという娘さんは私の肩を抱いて、「私の両親なら絶対大丈夫。母は昼間仕事で父は夜勤だから誰かがいつも家にいるし、父は犬と一緒にベッドで寝てるのよ。Licoもきっとその仲間入りをするわ」と安心させてくれました。彼女はOregon Humane Societyで働いたこともあるそうです。彼女とEメールアドレスと電話番号を交換して、私は今日Licoを家に連れ帰れることに心から感謝しました。

Licoはすっかりフォスターママっこになっています。ベッドでこそ一緒に寝ませんが、ソファーで抱き合って居眠りしたり、私の影のようにどこにでも付いて来ています。そして特にNoahとは大の仲良しになりました。こんなLicoを手放したくない気持ちは山々ですが、そうしなければ一匹でも多くの素晴らしい犬達に暖かい家庭を探すという私の目標が達成されないのです。結局別れが辛いのは私のほうだけで、Licoは新しい家で3-4日もすればすっかり溶け込んで、新しい家族を魅了してしまうことでしょう。私や主人をこんなにもLicoファンにしてしまったように。

Licoとの残された一週間を精一杯楽しんで、可愛がってあげて、元気に飼い主さんのところにお届けするつもりです。(2008/3/8)(Holly&Noahのママ)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ