収容施設の犬「写真展」
収容施設の犬「写真展」
児玉 小枝さんが「どうぶつたちへのレクイエム」として悲しい犬達の実態を写真展で訴えたのは1998年頃?もう10年以上も前なんですね。それから日本中にこの写真展は展示されました。東京でも何度も展示されているんですね。だけど、まだ、このような悲しい犬達がいることを知らない人達もいます。興味が無いから?なのでしょうか。
島根県で、収容施設の犬達の写真展が開催されています。これまでの展示方法とはちょっと変わって、収容施設から2方向、「暗闇の部屋」と「光りの部屋」に別れます。文字通り殺処分の部屋と里親さんに出会った犬達の部屋です。
これまでの展示方法ももちろん訴える力は大きいのですが、今回のこの展示方法は、真実を知るためには素晴らしい方法だと思いますね。
暗闇の部屋に行く運命の犬達と幸せになった犬のギャップ。これが実態であることを誰もが感じるでしょう。殺処分のない時代が早く来ると良いですね。(2008/3/9)(LIVING WITH DOGS)
松江で写真展「動物の命考えて」
迷子になったり、捨てられたりして保健所などに引き取られた犬の行き先を追った写真展「ただのいぬ。展in島根」が6日、松江市袖師町の県立美術館で始まった。人間の都合にゆだねられた犬の運命を知り、命の大切さや動物の飼い方を考えてもらおうと、民間の「島根動物愛護ネットワーク」などが主催した。
会場の入り口をくぐると、「ただのいぬ。の部屋」が広がる。行き場がなく、施設に収容された犬のあどけない表情の写真が並ぶ。その先は2方向。「暗闇の部屋」は、施設での致死処分を時系列で追った写真。もう一方は「光の部屋」。新しい飼い主との散歩や、くつろぐ犬のいきいきとした姿がある。
写真約200点は、写真家Hさん(37)が撮影。詩人のKさん(33)が詩をつけた。2人は01年、写真集「ただのいぬ。」を出版。タイトルには、名前も飼い主もない「ただの犬」と、無償で引き取られる「無料(た・だ)」の意味が込められている。
2人は05年、東京で同名の写真展(財団法人せたがや文化財団生活工房主催)を開いた。捨てられた動物の飼い主探しに取り組む雲南市のウェブデザイナーNさん(33)が知り、島根での開催を生活工房に持ちかけ、実現に向け「島根動物愛護ネットワーク」を立ち上げた。
Hさんは今回の写真展のため、県内の保健所や処分施設、犬をもらい受けた人を新たに訪ね、約50点を新作として展示。Nさんは「施設に連れてこられる動物を少しでも減らすため、考える機会にしたい」と話している。
16日まで(11日休館)。無料。
▽9、15、16日の午前11時と午後2時、Hさんのギャラリートークがある。
(2008/3/7)(asahi.com記事より)