普及にいまいちのマイクロチップ

普及にいまいちのマイクロチップ

愛犬にマイクロチップを装着することで、もしも迷子になったとき、どこかで保護されていたら飼い主の元に戻れる確率が高くなります。
譲渡される犬へのチップ装着は、環境省のモデル事業の一貫として昨年12月スタートしましたが、各自治体がもっと積極的にマイクロチップ装着費の補助金を行えばずいぶん広まるとは思います。しかし、まだまだ残念ながら補助金までは行かないようです。

ただ、県の獣医師会が装着費用を助成している地域もあるようです。

県の動物愛護関連の補助金と言えば、避妊去勢費用の補助金がありますが、これも各県、各市によって異なります。
我が家のある北杜市では、雌犬の避妊手術補助金は7000円です。助かりますよね。
マイクロチップの普及は望まれる所ですが、実際にはすべての家庭犬に普及するにはいくつものハードルがあります。(2009/5/31)(LIVING WITH DOGS)

環境省 殺処分半減への具体策発信

マイクロチップによる個体識別の普及について 



犬に識別「マイクロチップ」
飼い主探しに有効 獣医師会が装着費用助成

ペットが万が一、迷子になっても、飼い主の元へ帰れるように――。ペットの体に個体識別「マイクロチップ」を埋め込む取り組みが栃木県内で始まった。普及を目指し、県動物愛護指導センター(宇都宮市今宮)では、捕獲した小犬を一般家庭に譲渡する際、チップを装着。県獣医師会は、飼い犬の装着費用を助成する。

5月中旬、県動物愛護指導センターで、小犬14匹の背中に、獣医師が注入器を差し込み、直径2ミリ、長さ約10ミリのチップを挿入した。「痛みを感じにくい部分で、装着後の負担もほとんどないですよ」。作業は数分で終了し、小犬たちは元気にじゃれ始めた。

チップ内の集積回路(IC)には15ケタの番号が記録されており、飼い主がデータ管理組織「AIPO(アイポ)」に名前、電話番号、犬の種類などを登録。チップの番号と照合すれば、飼い主を特定できる。

譲渡される犬へのチップ装着は、環境省のモデル事業の一貫として昨年12月スタート。今年度は、県獣医師会がチップを購入し、県へ無償で提供。AIPOへの登録は任意で、飼い主は登録料1000円を負担する。

すでに家庭で飼われている犬向けにも、県獣医師会が昨年6月、独自に助成制度を開始した。今年度は同会所属の動物病院でチップを装着する犬1000匹まで、費用約5000円のうち、3000円を補助する。

しかし、県内のAIPO登録はまだ2534件で、うち犬は2235件(3月末現在)。県内には12万匹ほどの犬がいると推定され、依然、普及啓発が大きな課題だ。県は、昨年度、動物愛護管理推進計画を開始。2007年9月で1241件だった登録を、10年後に8000件まで増やそうと、実態調査に取り組んでいる。

同センターや宇都宮市保健所では現在、ペットを捕獲した際、専用の読み取り器で、チップが入っているかを確認している。これまで、チップで飼い主が判明したのは、まだ2匹だけだが、動物病院などでも、読み取り器の配備が徐々に進んでいるという。
県獣医師会の岩上一紘会長は「チップはペットと家族の絆(きずな)を強めるもの。動物たちとずっと仲良く暮らせるよう、ぜひ装着を」と呼びかけている。(2009/5/31)(読売新聞記事より)

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