熊本市の動物愛護
熊本市の動物愛護
地方の動物愛護運動はなかなか進んでいないと思いこんでいましたが、以下のような記事を見つけました。熊本市は、殺処分数を10年前の10分の1としたそうです。
九州にはかつて「不要犬ポストがあった?」と聞いていましたが、熊本市のような進んだ地域もあったのですね。周りの市や県が熊本市の方法を勉強して是非殺処分数を減らして欲しいものです。
実際には行政だけでは殺処分数の減は叶えません。民間の愛護団体やボランティアの方々の人手やサポートが大きな要因になります。官民が一緒になって保護した犬や猫の里親探しが可能になります。様々な地域で、熊本市を例にして良い方向に向かうことを期待しましょう。(2008/5/2)(LIVING WITH DOGS)
動物愛護:犬の殺処分減らそう 熊本市の方法に学べ−−下関市 /山口
◇職員のMさん来援
1年間の犬の殺処分数を、10年前の10分の1以下に減らした熊本市の動物愛護活動のノウハウを生かしたいという江島潔市長の求めに応じ、熊本市動物愛護センター職員で獣医師のMさん(36)が1日から1年間、下関市に派遣された。「ノウハウを他市に取り入れてもらえたら光栄」と張り切っている。
熊本市は02年、獣医師会や動物愛護団体をメンバーにした動物愛護推進協議会を設立。Mさんも事務局としてかかわり、メンバーの意見を基にして、保護された動物をホームページで紹介して引き取り手を探したり、野良猫やペットに絡む住民同士のトラブルが起きた地域で、協議会が住民の話し合いを手伝うなどしてきた。
1年後には活動が軌道に乗り始め、センターに来た犬のうち飼い主の元に戻ったり、新たな飼い主に引き取られる割合が97年の13%から06年に77%に上昇。処分頭数も946頭から59頭に減った。
成果をMさんらの講演で知った市長が、熊本市長に職員の派遣を依頼。獣医師不足の熊本市は一度、断ったが、E市長にさらに頼まれ「熊本市の取り組みを他市に知ってもらう機会」として応じることにした。
Mさんは「行政だけでは出来ない部分も多く、(官民)協働の形をどう作っていったか伝えたい」と話している。(2008/5/2)(毎日新聞記事より)