「タイの犬の家」世界ウルルン滞在記から3
「タイの犬の家」世界ウルルン滞在記から3
前回から1年半後、KABAちゃんがタイの「犬の家」を再訪しました。下半身麻痺だったウィッシュは自力で歩けるように回復していました。
水害で水没してしまった建設中の「新・犬の家」は水も引き、日本からの寄付金できれいに完成していました。
1頭の交通事故の犬を保護してから始まった「犬の家」はたくさんの障害犬で一杯です。
3年前は1000頭ほどだった犬が1年半で200頭増えていました。障害犬が回復して里親さんにもらわれていくのは年に30頭ほどだそうです。
どこでもシェルターで受け入れることは、出ていく犬よりも入ってくる犬の方が圧倒的に多いんですね。
日本から3年間で3千万円以上の寄付が集まったそうです。
日本だったら3千万円では小さな家しか建たないですけど、犬達が遊ぶ広場や、犬達のケージ、世話をするスタッフも30人から40人に増えていました。
寄付金は、設備に充当しただけではなく、犬達のダニ駆除の薬にも使用されているそうです。
タイはアジアの中で一番動物愛護が進んでいる国でしょう。
国の政策で野良犬も保護して避妊去勢後もといた場所に戻して地域犬を実施しています。しかし、交通量が増えてから事故にあってしまった犬たちがたくさんいるんですね。障害犬となってしまってからは、里親さんが決まることは、稀だそうです。
交通事故にあってしまい、家庭犬として飼われていても飼いきれないからと捨てられる犬もいるそうです。
捨てない飼い主を増やすような啓蒙活動をしていかないと、「犬の家」はいつも犬達であふれかえってしまいます。
日本の動物愛護運動と比較しながらも、日本と同様に捨てられる犬達が少しでも減っていくように祈りたいですね。
タイの「犬の家」の施設はとりあえずは充実しました。これからも「犬の家」見守っていきましょう。(2008/6/8)(LIVING WITH DOGS)