ニホンカモシカを襲う犬達
ニホンカモシカを襲う犬達
ニホンカモシカは特別天然記念物ですが、一時は絶滅が心配されました。どうにか少しづつ増えて来ているのか、山梨県でもたまに見かけます。
群馬県で、放し飼いの犬達に襲われたニホンカモシカの例があるそうです。
昼間の散歩を十分にせずに、勝手に運動してねと夜間犬を放す飼い主がいまだにいます。このような放し飼いの犬達は、捨てられた犬もいるのでしょう。群となり、食を求めて家畜を襲ったりしているようです。襲われるのがニホンカモシカや家畜だけにとどまらず人を襲うような野犬にもなりかねません。
近隣の迷惑にもなりますので、放し飼いは絶対に行ってはなりません。(2008/6/10)(LIVING WITH DOGS)
玉原高原カモシカ無残放し飼い?犬の群れに襲われる
沼田市北部の玉原(たんばら)高原近くで、特別天然記念物のニホンカモシカが放し飼いとみられる3、4頭の犬に襲われ、死んでいたことが、地元関係者の話でわかった。
たんばらスキーパークを経営する玉原東急リゾートによると、道路の除雪をしていた社員が今年2月中旬ごろ、1頭のカモシカが犬の群れに追いつめられてがけから転落、犬たちに食べられている場面に遭遇した。さらに同月下旬には別の社員が、犬の群れに襲われた1頭のカモシカが、激しく抵抗している場面を目撃した。死んだカモシカ1頭は4月下旬、沼田市教委が処理した。一部の犬には首輪があったことなどから、野犬ではなく、放し飼いされているものとみられ、今月に入ってからも複数回、目撃されているという。
沼田市教委は「カモシカは皮と骨ばかりになっていたので、犬にやられたかどうかは、断定できなかった」と話している。
また、同高原の湿原にある環境センターの管理を任されている「利根沼田自然を愛する会」前会長のFさん(沼田市)は、この犬の群れを目撃したことがあるとした上で、「カモシカは生態系の豊かさの象徴。ハイキングシーズンを迎え、犬たちが人間に危害を加える危険性もあり、放し飼いは絶対にやめるべきだ」と話している。
(2008/6/8)(読売新聞記事より)