夏の花火にご用心!

夏の花火にご用心!

わが家は先代の犬トレーシーと夏の花火の日に、高台に行って遠くの芝浦の花火を眺めたものでした。わが家の犬は音響シャイでもないので、まったく気にしないで花火の夕方のお散歩を楽しんだものでした。
ところが、保健所の方と話していて、犬が行方不明になったり、遁走したりするのは花火の日が多いと聞いてびっくりしました。アメリカでも同じような注意が出されているそうです。皆さん気をつけましょうね。(2008年7月10日)(LIVING WITH DOGS)


アメリカでは毎年7月4日の独立記念日が終わると、それでなくともいつもいっぱいの各地のシェルターは更に多くの迷い犬や猫で満杯になります。

今朝のラジオ番組の中で、毎週(水)の“Wet Nose Wednesday”(文字通り訳すと「濡れた鼻(犬や猫のこと)の水曜日」)というシリーズでMultnomah County Animal Shelterのスタッフが次のように言っていました。ちなみにこの特集は毎週シェルターから犬または猫をスタジオに連れてきて紹介し里親を募集するもので、私も出勤の支度をしながら「今日はどんな仔かな?」と毎週楽しみにしています。

さて、独立記念日に迷い犬猫が出る主な理由は、

1)花火の音に怯えて逃げだす。
2)BBQなどのパーティーで人の出入りが激しく庭から出たのに気づかない。

迷い犬や猫が持ち込まれて72時間を過ぎると、法律では里親募集に出してよいことになっています。ペットがいなくなったことに気づいたら、あるいは迷子犬猫を見つけたらオンラインでレポートを提出し、できれば自分の目で確かめにやってきて欲しいと言っていました。
http://www.co.multnomah.or.us/dbcs/pets/lostFound.shtml

幸い我が家の犬達Holly, Noah, Daisyの3匹と猫のOliver、それから一時預かりをしていたMurphyも、花火や雷の音を怖がらずに、まるで私がくしゃみをしたぐらいにしか反応しませんでしたが、以前グランマが飼っていたゴールデンリトリーバーのLilyは花火や落雷のシーズンになると大変でした。

Lilyはまだパピーのころグランパが銀行や郵便局など車で所用を足しにいくのに同行しました。そしてある駐車場でグランパが車のドアを開けた拍子に隣の車のバックファイアーの音に驚き、全速力で逃げ出してしまったのです。悪いことは重なるものでこのときLilyは首輪をしていませんでした。

グランパやグランマは必死になってLilyを探しました。獣医さんやシェルターに片っ端から電話をしたり、張り紙をあちこちに貼りました。でもLilyの情報は一週間たっても入ってきませんでした。ところが9日目にあるかたから連絡があり、Lilyは無事にグランパたちのもとに戻ってくることができました。誰かが食べ物をあげてくれていたようで健康状態もよかったようです。

ところがこの経験がトラウマとなり、Lilyはそれ以来落雷や花火などの大きな音に異常に反応するようになってしまいました。雷が鳴り始めるとソワソワと落ち着かなくなり、呼吸が荒くなります。そしてデスクの下などにもぐりこんだかと思うと人間の後をストーカーのようについて周ります。恐怖を全身で表していました。ですから独立記念日や大晦日など花火をあちこちであげる日には前もって処方してもらったトランキライザーを飲ませていました。そして雷の日にはなるべく一人でお留守番をさせないように気遣っていました。

日本でも花火や雷の季節になりました。花火の燃えかすやマッチの軸なども誤って食べないように気をつけなければなりませんね。それからペットの鑑札や名札などのIDはもちろんのことマイクロチップを入れておくと迷仔になっても早く見つけてあげることができるでしょう。(2008/7/10)(Holly,Noah& Daisyのママ)

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