動物孤児院 (47)ドイツの「犬税」って?

ドイツの「犬税」って?

ドイツで犬を飼う人が毎年払う「犬税」の歴史は意外に古く、プロイセン王国時代の1810年に始まりました。当時は、犬をペットとして飼うことに対して課される贅沢税の一種でした。「犬税」からの税収を犬のために使うという意味ではありません。そして、それは今でも同じです。「犬税」は、単に「犬の飼育を許可する」という意味なのです。(犬のフンを歩道に放置する人の中には、「犬税を払っているのだから、歩道の掃除は自治体がして当然じゃないか」と誤解をしている人がいます。)
ドイツの「犬税」は地方自治体の税収になるだけではありません。犬の数をむやみに増やさない役割も果たしています。

徴収額は町によって異なります。大きな都市ほど高く、田舎ほど安くなります。
フランクフルト市の例を挙げてみましょう。(1ユーロ=約160円)
いずれも年間額です。

●1頭につき90ユーロ
●2頭目からは1頭につき180ユーロ 
●危険犬種は900ユーロ

先日日本で数人を殺傷した犬種TOSA INU(ドイツ語で土佐犬のことをこう呼ぶ)は、ドイツでは危険犬種と見なされているので、命令に従う温厚な犬であることが性格テストで証明されなければ飼うことができません。

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