宮崎市の不要犬譲渡に施設開設

宮崎市の不要犬譲渡に施設開設

各県自治体が、不要犬猫の殺処分数減を推進する中で、宮崎県がたてた方策が紹介されました。
譲渡専門の施設を開設し、譲渡数を増やして殺処分を減らすそうです。
これまでは外の民間の愛護団体に受けだしてもらってのリフォーミングの一連の仕事を、管理事務所の中に作ったことが大きな進歩と言えるかも知れません。

ただ、施設もあくまでも仮のようでプレハブで僅か36平米の広さで、せいぜい20匹ほどしか収容できません。夏の暑さ、冬の寒さから守ってあげられるのか不安ですね。

動物管理事務所が殺処分の仕事以外に譲渡を推進する仕事をすると言うことなんですが、結局は民間のNPOによる仲介は必用です。行政が、仕事としてNPOに委譲した例は初めてのことだそうです。

今後は、このように市の動物管理事務所に収容された不要犬の譲渡は、県内の愛護団体などに県の費用で委譲することが当たり前になっていくのか知れませんね。

譲渡業務を自治体がになうには動物管理事務所の職員数を増やさないと出来ませんが、人件費が増えてしまいます。譲渡業務を外注にすることは経費を押さえることになり、県内にある愛護団体やNPO組織が、今後、県や市の予算を使って譲渡作業を請け負うようになるでしょう。

どんな形でも、捨てられた犬が生き延びられるような方策を、各自治体は考えて欲しいですね。(2008/8/3)(LIVING WITH DOGS)



犬、猫の命救いたい…県が譲渡施設開設
 
県や宮崎市が引き取った犬や猫を、希望者へ譲渡するための専用施設「ひまわりの家」が1日、宮崎市にオープンした。県の「『命の架け橋』犬ねこの譲渡推進サポート事業」の一環。NPO法人の“仲介”で、昨年度2300匹を超えた殺処分数は大幅に減りそうだ。動物愛護団体は「これまで助けられなかった動物の命を救うことができる」と歓迎している。
ひまわりの家は、譲渡数を増やして殺処分数を減らそうと、県が宮崎市大瀬町の県中央動物保護管理所に開設。36平方メートルのプレハブ小屋で、約20匹の犬や猫を保護できる。
NPO「みやざき動物のいのちを守る会」(小倉優子理事長)が運営を委託され、ペットに出来そうな犬や猫を同管理所から引き取って1か月間預かり、譲渡会を開くなどして引き取り希望者を探す。
これまで、住民からの通報で県などが引き取ったり捕獲したりした野良犬や飼い犬は、県内各地の動物保護管理所で最低3日間預かり、希望者に譲っていた。しかし、引き取り手は少なく、動物保護管理所では2007年度に預かった1491匹のうち、1131匹が殺処分された。
猫は犬と違って飼い猫に限って引き取っているが、原則殺処分され、07年度1218匹が殺処分された。
施設のオープニングセレモニーで、宮本尊・県福祉保健部長が「ペットは家族の一員になってきているのに、捨て犬、捨て猫が後を絶たない。10年後には引き取り数の半減を目指す」とあいさつ。小倉理事長らとテープカットし、早速、管理所から子犬2匹が預けられた。
同会によると、譲渡事業をNPO法人が委託されるのは全国でも珍しいといい、すでに他県の動物愛護団体から視察の要望が来ている。少なくても預かった犬、猫の30%は引き取り手を見つけられるよう計画している。(2008/8/2)(読売新聞記事より)

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