フォスターファミリー体験記 – Lilah&Otis(1)

フォスターファミリー体験記 – Lilah&Otis(1)

先週末(土)(日)の両日Lilah(ライラ)を連れてPetcoの里親募集会に出かけました。私はLilahと、もう一匹ボーダーコリーの2-3歳の雄Otisのリードを両手に持って、12時から午後4時まで、訪れる人たちにこの2匹について知っていることを話し、特に興味のある人にはリードを預けて店内を廻ってもらったりもしました。

(土)に母親が10歳ぐらいの女の子と7歳ぐらいの男の子を連れてやってきてOtisにとても興味を持ってくれました。その3人は(日)の募集会が始まる前からOtisにもう一度会いにやってきました。その母親から詳しい事情を聞くと、男の子のほうが自閉症でサービスドッグを飼いたいのでけれど、順番待ちと高額な費用がかかるため、ラブラドールかボーダーコリーが適正があるらしいので探していたとのこと。できればOtisを家に連れ帰り息子との様子をみたいということでした。確かにOtisはボーダーコリーとは思えないほど落ち着いていて、とてもやさしい男の仔です。茶色と白の毛並みが美しい、おっとりするほどの美男子です。実は私は以前からこのOtisが大好きで、そのちょうど一週間前の(土)にはOtisが一泊だけうちにお泊りにやってきたのです。その晩はものすごい雷と稲妻でOtisはすっかり怯えて、うちの仔達が寝場所としているユーティリティールームで寝てくれなかったので、私は居間のソファーで4匹の犬達と一緒に寝ることにしました。ところがこの甘えん坊のOtisは雷がなるとなんと私の胸の上に乗っかってきて、翌日私は睡眠不足に悩まされました。

そんなOtisですが、サービスドッグとしての訓練も受けずに、このような家庭に貰われていき、万が一自閉症の子の奇声や衝動に驚いて噛み付いてしまいでもしたら、お互いにとても不幸なことになってしまいます。長いこと話合った結果、今回は諦めてもらうことになりました。お姉ちゃんのほうがOtisをとっても気に入ってくれていたのですが、それでよかったと思いました。Otisにそんな大きなリスクを負わせることは私にはできませんでした。

結局OtisもLilahも貰い手がつかないまま(月)を迎えました。でも興味のある人たちから何通かのEメールが入ってきました。その中でLilahに会ってみたいというカップルと私は(月)夕方Petcoで待ち合わせてLilahに会ってもらいました。子供のいない30代後半のとてもいいカップルです。ご主人のご両親は犬の訓練士だそうで、彼も小さい頃からずっと犬と一緒に育ったそうです。今は猫を飼っているので、猫とも仲良くできる犬を探していました。ところが他の多くのカップル同様この二人も日中仕事に行っている間はLilahをクレートの中でお留守番させることになるとのこと。クレートトレーニングができている犬ならまだしも、Lilahは前の飼い主のところではほとんど外で過ごしていたそうですし、うちでも自由に家の中や外を歩き回っているのでLilahはこのカップルにはちょっと不向きなような印象を受けました。庭もとても小さく、彼らのほうもLilahを見て、自分達の希望よりも大分大型の犬だと正直に言ってくれました。そんなわけでこの話も没。そのうちきっとLilahにぴったりの家族を見つけるからね。それまでうちで楽しく暮らそうね、Lilah。

翌日の(火)にはOtisに興味があるNancyという女性が飼い犬を連れ、わざわざSalemの南から2時間近くかけてやってきてくれました。OtisのフォスターママのGeriと郊外にあるドッグパークで犬同士の相性をみることになっていました。私はたまたま仕事でその近くまでいったので、最後にOtisにお別れをしようとそのパークに寄ってみました。私を見つけたOtisは身体を低くして甘えた顔で尻尾とお尻を左右に振りながら私が近づくのを待っていてくれました。近づくと喜んで顔をペロペロ。そこへNancyが同じくボーダーコリーのMixの飼い犬と到着。2匹はお互いの匂いをかぎあいました。どうやら合格のようです。前日からメールでやりとりをしていたNancyに挨拶を済ませた私は後ろ髪を引かれながらも仕事にもどりました。わずか数分しかOtisと一緒にいられなかったけれど、来てみてよかったと思いました。なんとなくこの話はまとまるような気がしたとおり、その晩Geriからは、Otisが新しい家族のところに帰っていったこと、寂しくてしかたないこととのメールが入ってきました。やっぱり、皆この寂しさ味合わずにはいられないのですね。いまごろOtisはどうしているのかな。雷の日には新しいママのNancyに甘えるんだよ、Otis。私にあの晩したようにね。(2008/8/30)(Holly,Noah&Daisyのママ)

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