動物孤児院 (50)ちょっといい話 in 台湾
ちょっといい話 in 台湾
インターネットの「愛狗(狗=犬)」サイトを見て回っていたら、こんな質問とアドバイスを見つけた。
「新しく犬を飼いたいと思っているのですけど、どんな犬種がおすすめですか?」
「流浪狗がいちばんいいですよ。性格がやさしいし、おとなしいし」
流浪狗とは、野良犬のことである。
台北では、繁華街や、屋台の並ぶ道や、住宅地でもその辺をうろうろしている犬を見かけるが、彼らは「流浪狗」ではないことが多い。首輪をしているかどうかはあまり当てにならない。誰かが飼っている犬だとわかるのは、彼らはいつもその周辺にいて、餓えておらず、おっとりしていて、態度がでかいから。車が通る道の、どまんなかで昼寝する犬もいる。クラクションを鳴らすと、「ふん、せっかく昼寝していたのに」というような顔をして、しぶしぶ脇によける。それから、彼らは交通の激しい道でも、うまく道を渡る。
郊外や野山に行くと、「流浪狗」がいて、だれかが捨てた弁当や、ごみをあさって生きている。そんな犬たちを救出して保護するシェルターも各地にできたし、個人で数十頭、数百頭を保護している人もいる。人々の「愛狗」意識も少しずつ高くなっていっているそうだ。