動物孤児院 (52)日本は捨てチワワ、台湾は捨てビーグル
日本は捨てチワワ、台湾は捨てビーグル
不景気は台湾の犬にも影響を与えています。飼えなくなった人が捨て始めたのです。
中和(チョンホー)市では、一ヶ月の間に「捨てビーグル犬」が9頭も見つかりました。このビーグル犬たちの共通点は、非常に人なつこくて、人が近づいても逃げるどころか寄ってくること。避妊去勢済みで、健康状態もよく、捨てられてからそう日にちがたっていないようだ、とのことです。
いわゆる「流行犬捨て」は、今年9月に突然、始まりました。9月だけで20頭も見つかったのです。ゴールデン・レトリバー、ラブラドル・レトリバー、ビーグルは、テレビの映画のせいで人気が出て、この犬種を飼うことがトレンドになったのです。他にもチワワやマルチーズなど小型犬も収容所にいるそうです。
台湾も日本と同じく、ゴールデン・レトリバーがとくに多く捨てられています。大型犬は、景気がいいときに大金を出して買った人が、不景気になった今、飼い続けることができなくなって捨てるケースが多いのです。そして、収容所から大型犬を引き取る人はほとんどいません。
「犬を新しく飼うときは、買わないで! 捨て犬を引き取って!」と、愛護団体は人々に新聞で呼びかけています。