フォスターファミリー体験記 – Rosie(2)

フォスターファミリー体験記 – Rosie(2)

Rosieがやってきて丁度一週間が経ちました。実はこの一週間は彼女にとって辛い日々でした。まずうちに来た翌日からひどい下痢が始まり、続いてくしゃみと咳の連続です。下痢はうちへ連れてくる直前に飲ませた虫下しのためかもしれませんが(2日ぐらいで直りました)咳とくしゃみはケネルコフのためでした。

元の飼い主からシェルターに連れて来られたのが10月30日、OFOSAが引き取りうちに来たのが11月6日、その一週間のシェルター生活で罹ってしまったのでしょうか。2-3日前から抗生物質と咳止め、下痢止めの三種類の薬を飲ませています。容態も大分落ち着いてきたので安心しています。

そんなわけで週末のPetcoでのアダプションは先週、今週ともに欠席することになりましたが、来週末に期待です。体重もそれまでには少しは落とすことができるでしょう。ブラッシングをしたら信じられないほどの毛が抜け、伸びきった指の間の毛やお尻の毛玉も大人しく切らせてくれました。前の飼い主が離婚騒動などで充分な世話をしていなかったせいでしょう。飼い主がRosieをシェルターに持ち込んだときに書き込んだ質問表には、一日に留守にする時間として11時間以上となっていました。他にペットもいなかったらしく、来る日も来る日も一人ぼっちで留守番をしていたのかと思うと不憫でなりません。逆にうちでは、3匹のかなり乱暴な取っ組み合いにいささか閉口している様子ですが。。。

身体も健康にもどりうちでの生活も慣れるに従い、他の仔たちとも遊べるようになるといいなと期待しています。私にはすっかりなついて、会社から帰ると他の3匹と猫のOliverに混じって、玄関先で尻尾を大きく振って迎えてくれます。

一つ困ったことには、私になついてしまったあまり、たまにRosieが私のそばにいるときに、HollyやDaisyが近づいてくるとSnapしたり低く唸ったりすることがあることです。これは私個人だけでなく、私の持ち物(例えば私のバッグや私が抱えてもってきたスーパーからの買い物袋など)に対しても同じです。先日は猫のOliverが私のバッグの中を覗き込もうとしたときにsnapしてOliverを追い払いました。もちろん普段は皆とけんかもせずに仲良くしているのですが、このResource Guarding (自分にとって大切なものを守る) (Barry Eaton氏の記事参照 https://living-with-dogs.com/modules/xfsection/article.php?articleid=1292 )という本能からくる行動をどうやって矯正すべきかが今のところの課題です。

また例のシェルターに持ち込また時の書類の中に、前の飼い主がRosieは「予測不可能な行動(nipping)をとることがある」と書いていました。そのためRosieには「Behavior Training」が必要で、すぐにはアダプションには出せないというのがシェルター側としての判断だったようです。Nippingはボーダーコリーやブルーヒーラーのような牧羊・牧畜犬にはよく見られる習性です。飼い主がそれをしっかり分かったうえでトレーニングすれば、「予測不可能」ではなく「回避可能」な行動だと思えるのですが。。。

さて、この一週間ポートランドは雨、雨、雨。Rosieはケネルコフのためもあり雨の合間を縫っての短い散歩しか連れていっていませんが、リスを見るとものすごい力で引っ張るので困ります。でもリス以外の場合で引っ張るときは、その都度私は足を止めて “Rosie, easy, easy” と注意します。するとRosieは振り向いて引っ張るのを止めてくれるようになりました。もともと賢い仔ですからきっとすぐにコツをつかんでくれることでしょう。人間用のソファーに乗ってしまったときも、”Rosie, off”と言えば素直に下りてくれます。

さて、うちの3匹の反応を少し書いておきましょう。

Hollyはマイペース。興味があるのはRosieが食べ残すフードだけ(笑)。そして彼女は「触らぬ神に祟りなし」をよくわきまえているので、Rosieをうまくかわしています。

Noahはどういうわけか、女の仔には威嚇しません(って当たり前かな?)。間違ってRosieが尻尾を踏んでしまったときなどだけ怒りますが、以前のNoahから考えると嬉しくなってしまうほどRosieを自然に受け入れてくれています。

一番のトラブルメーカーはDaisyです。家に連れ帰るまではあんなにいい仔だったのに、家に着いてからはRosieには競争心丸出しで、唸ったり歯を見せて脅したりもしました。ですからこの2匹の間にはちょっと緊張感が漂うときがあります。

それにしても、我が家の3匹はすでにかなり強い絆で結ばれてしまっているために、Rosieにとっては少し入り込みづらい雰囲気があるのだと思います。Rosieはやはり一人っ 仔になれる家庭か、すでに一匹いる家庭に貰われていくのがふさわしいような気がします。さて、どんな人との出会いがこれから待っているのかとても楽しみです。

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