エキノコックス関東に、犬の放し飼いは危険

エキノコックス関東に、犬の放し飼いは危険

あきる野市に移転するムツゴロウ動物王国の問題から、一気にエキノコックスにスポットライトが当たった。
北海道特有の寄生虫とかつては言われていたが、北海道と本州を移動する動物達は、飛行機や、船、列車で簡単に移動が出来る。このような移動は生活する中で当然のことであり、移動を禁止することなどは出来ないのである。
外国で発生した病原菌があっと言う間に飛行機を利用して世界各国に感染している。
しかし、人は英知を働かせ、感染を防ぐ方策を立てなければならない。
危機感だけではなにも解決しないだろう。まずはエキノコックスという寄生虫をよく知ることが求められる。
昨年3月、エキノコックスが関東地方の犬1匹が感染していたことが北大の調査で判明している。また、4月2日の読売新聞の記事から、昨年9月から今年2月にかけて関東に、飼い主の引っ越しなどで北海道から移動した犬69匹を調べたところ、このうち2匹が、寄生虫「エキノコックス」に感染していた疑いが濃いとのことである。
厚生労働省は2日、各都道府県に対し、感染防止策の徹底を求める通知を出した。
エキノコックスは、もともと北海道に分布する寄生虫であるが、幼虫はネズミに寄生し、野生のキツネや放し飼いの犬がネズミを食べると感染する。
関東、この東京でネズミを食べる犬がいるかは不確かであるが、野犬であれば食する可能性はあるであろう。
人間がこれらの動物を触ったり、水や食べ物を介して感染すると、重い肝機能障害などを起こす。
厚労省では「北海道では犬の放し飼いをしないことが大切。もし感染した可能性がある場合は、飼い犬の検査や駆虫薬の投与を行ってほしい」と呼びかけている。
日本では犬の放し飼いは禁止されているが、未だに夜は放して勝手に散歩させるような飼い方をしている飼い主がいる。エキノコックスは北海道だけの問題ではなく、日本のどこでも感染する可能性があると言うことを認識し、犬の放し飼いはしないことをあらためて確認するべきであろう。
(2004/04/03)(LIVING WITH DOGS)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ