多頭飼育の方に「愛犬たちに公平に」
多頭飼育の方に「愛犬たちに公平に」
我が家の2頭の姉妹犬達は、遊び仲間、競争相手、と様々な関係で暮らしていますが、そこに人が入ると関係は変わってきますよね。
おやつや遊びのときは二人には公平を心がけています。
でもご飯の時にちょっと困った状態になります。
マリヤはご飯を食べるのが遅くて、カレンは自分の分を食べ終わるとマリヤの器を狙います。しっかり見ていないとマリヤの食べきってない器から取ってしまうんですね。見ていてNOと言えばやめますが、マリヤとカレンの力関係がカレンの方が勝っているんだと思います。マリヤも仕方ないと思っているようです。
犬同士の力関係に左右されることなく、2頭に同時に「座れ」のコマンドを、同時に2頭は座ります。そしておやつを一つづつ。
ある実験でコマンドで命令をしたときに1頭におやつをあげないと命令を聞かなくなるそうです。
犬の行動は当然だと思うのですが、差別するなんてかわいそうで出来ないですよね。
以前、こんな事を書いたことがありましたっけ「犬は犬同士比較して自分の境遇を自慢したり、さげすんだり、うらやましがったりはしない」と。だけど「公平にされないと判ったら無視する」と言うことでしょうかね。
研究者が犬のストレスを回避するために公平を心がけた方が良いと発表しているそうです。(2008/12/13)(LIVING WITH DOGS)
犬も「公平」重んじる ただしご褒美もらえればOK
犬も人間と同じように公平を重んじるらしいという研究結果を、ウィーン大学の研究チームが米科学アカデミー紀要(PNAS)の最新号に発表した。研究チームは「犬のストレスを避けるためには平等な扱いを心がけた方がいい」とアドバイスしている。
実験は同大の研究所で飼育している犬のうち29頭を使い、2頭を1組にして並ばせて「お手」をさせた。1頭だけにご褒美の餌を与え、もう1頭には何も与えなかった場合、餌をもらえなかった方は以後お手をしなくなり、そっぽを向いてしまうこともあった。
2頭とも餌を与えた場合や、1頭のみで実験して餌を与えなかった場合は、反応に変化はなかった。
同じような反応は霊長類でも報告されているが、犬は霊長類と違ってご褒美の内容にはこだわらないらしいことも分かった。もらえる餌がソーセージでもパンでも、犬の反応は変わらなかったという。
霊長類の場合、ご褒美の内容が不公平だと判断すると餌を拒絶することもあるが、犬は拒否はしなかった。
犬にとって大切なのはご褒美をもらえるかどうかであって、好みは二の次になるのだろうと研究チームは推測。不公平なご褒美は拒否するという代償は好まないようだと解説している。 (2008/12/13)(CNN記事より)