不況で弱きものの行く末
不況で弱きものの行く末
職を失い家も無くす人たちがあふれかえっています。この年末年始不況の波は全世界を覆いました。
悲しいことに一番弱いペットたちが最初の犠牲になります。
かつて日本でバブルがはじけた時代は、大型犬ブームの直後でもあり大型犬の放棄が目立ちましたっけ。当時の保健所に持ち込まれる犬達も時代を反映し純血種の犬達が増えたご時世でした。
現在の未曾有の不況下では、大型犬はしかり、小型犬でさえも放棄されているのでしょうか?
せっかく殺処分数を減らそうと各自治体はこぞって施策を打ち出していますが、この不況下どこまで実行できるのでしょうか?
英国では不況のため保護施設は満員状態だそうです。英国も数こそ日本よりは少ないでしょうが殺処分はあるようです。
こんな時代だからこそ愛犬の存在に勇気づけられると言うこともあります。愛犬を捨てないでどうにかこの子と一緒にがんばってほしいと思います。(2008/12/23)(LIVING WITH DOGS)
不況で捨てられるペット、施設は満員状態 英国
生後13週間のボーダーコリーの隣には、ボクサー系の子犬8匹。ロンドン市内の里親センターには、飼い主に捨てられたペットがずらりと並ぶ。不況に圧迫される家計を反映して、施設は満員状態だ。
センターを運営するのは、英国最大の犬の愛護団体ドッグズ・トラスト。「去年のこの時期に収容していた犬の数は半分くらい。今は出ていく犬より入ってくるほうが断然多い」と、所長のリチャード・ムーアさんは語る。
ペットが捨てられる理由の中で最も多いのは、飼い主の引越しだという。経済危機の波をかぶり、ペット禁止のアパートなどに移らざるを得ないケースが急増している。また、職を失ってペットを飼う経済的余裕がなくなったという訴えも多い。
ドッグズ・トラストによれば、犬一匹を飼うには保険やえさ、トリミング、おもちゃなどに平均約200万円余りの費用がかかる。愛犬との別れを強いられる家庭が増えるとともに、引き取りを希望する家庭は減少し、需給バランスは崩れる一方だ。各地の里親センターや保護施設は、どこもパンク寸前の状態だという。これからの時期は、クリスマスに贈られたペットを「育てられない」と託してくる飼い主が続出することも予想される。
さらに、失業や減収の結果、ドッグズ・トラストのような慈善団体への寄付を控える人々も増える傾向にあり、センター運営への影響が懸念されている。
ムーアさんは「こんな時世だからこそ、ペットが慰めになってくれる。私自身も6匹の犬を飼っているおかげで、夜帰宅した時、自然と笑顔になれます」と、里親募集の呼び掛けに力を込めている。 (2008/12/22)(CNN記事より)