人を襲う犬
人を襲う犬
大型犬が人を襲いました。いわゆる危険な犬と言われる土佐犬の雄でした。
通報され向かった警察官によって、人の上に馬乗りになっている犬を至近距離から射殺し、無事に人は救われました。
この犬はその前に近所の犬を咬み殺しているそうです。
なんでこのような悲惨な最期を迎えなければならなかったのでしょうか。
犬は飼い主と共に同じ屋根の下で暮らしていたら、よほどでない限り人を襲うことなぞあり得ないんですね。そして毎日決まった時間にお散歩をし、しつけを入れていたら、危険と言われる犬でさえも穏やかな家庭犬になれるのです。
この犬、飼い主からも愛情をかけられていなかったのでしょう。そして、人から隔離されまったく社会化していなかったとしか言いようがありません。
犬は毎日の暮らしの中で、人とのつきあい方を覚えていきます。
この犬、不意に檻の外に自由になって、見る物すべてが怖かったのでしょう。襲われる前に襲うしかない、そんな心理状態だったのでしょうね。
悲しいですね。人がこのような犬に育ててしまったのです。残念です。(2009/1/11)(LIVING WITH DOGS)
愛知の凶暴犬は「土佐犬」、飼い主が囲いの中で放し飼い
愛知県稲沢市増田東町で10日夜、歩行者らを襲い、警察官に射殺された大型犬の飼い主は、同県海部郡の建築業男性(58)と11日、わかった。
県警稲沢署の事情聴取に対し、男性は「自宅の囲いから逃げた」と説明しているという。
同署の発表によると、グレートデンと見られていた大型犬は、3歳のオスの土佐犬だった。男性は犬を自宅敷地内の鉄筋やワイヤで作った囲い(縦3.5メートル、横2.8メートル、高さ約1.5メートル)で放し飼いにしていたが、10日午後6時ごろ、いなくなったことに気付いた。11日朝、自宅近くの交番に届け出た。土佐犬は囲いの低い部分を乗り越えて逃げたとみられる。
同署は、県動物愛護条例(係留義務)違反の疑いもあるとみて、男性から事情を聞いている。 (2009/1/11)(読売新聞記事より)