フォスターファミリー体験記 – Pasco(1)

Pasco(1)

Pascoが我が家にやってきて5日経ちました。歳も一番若そうだし(もちろん正確な年齢はわかりませんが1歳ちょっとぐらいだと思います)身体も一番小さいので、うちでは一番末っ子として甘えん坊になっています。

Pascoは先週の(水)の午後5時間以上もドライブしてワシントン州のPascoという町のシェルターからほかの数匹の犬とともに引き取られてきました。案の定ケネルコフを患っている様子です。未去勢なので、初めNoahがどう反応するか少し心配でしたが、身体が小さく、しかも臆病なので問題になったことはありません。でもうちへ連れ帰ったその日に家の中の3箇所にマーキングをしてしまったのには困りました。ごく自然な行動とは言え、これは至急に直さなければ四六時中見張っていなければなりません。3回とも現場を目撃した私はすぐさまスプレーを使ってPascoの目の前で拭き取り、彼にこの行為は“NO”と伝えました。Pascoは尻尾を後ろ足の間に入れてすまなそうな顔で私を見上げていました。

翌日出勤しなければならない私はPascoを洗濯室に隔離することにしました。家で仕事をしている主人が日中何度か庭に出してくれ、Pascoは洗濯室にマーキングすることはありませんでした。帰宅してからは、家の中に出して様子を見ましたが、リビングでもキッチンでも廊下でもマーキングなし。こうして毎日少しずつ彼を新たなスペースに慣らせていきました。3日目からはうまい具合に週末になったので私が家にいることができ、Pascoも隔離されることはなくなりました。マーキングをすることをOFOSAのCathyに電話で話したら、翌日(木)の去勢・避妊クリニックの日に連れてくるように言われたのですが、当日の朝ケネルコフが悪化していたのでしっかり直してから去勢することになりました。

ケネルコフのほうは薬を飲ませている割にはあまり好転せず、興奮するとひどく咳き込み、白い泡のような痰がでるのはRosieの時と同じです。もう一つPascoの健康上のことで心配なのは、いつも目をシバシバさせていることです。もしかしたら視力が極端に悪いかもしれません。一応犬用の目薬軟膏を入れています。目の周りと鼻の周りの毛も少し抜けており、ブルーヒーラーのほぼ成犬にしては25ポンドぐらいと小さいので、たぶん同胞の中で一番チビで発育期の栄養状態もよくなかったのかもしれません。うちに連れてきた晩にブラッシングをしたら、なんと山のような毛が抜けました。ケネルコフが直ったらシャンプーしてきれいになろうね、チビPasco。

ヒーラーのPascoはやっぱり賢く、「お座り」「伏せ」と「待て」をすぐに覚えてくれました。すでに忠犬ぶりを発揮して、私が部屋に入ってドアを閉めると必ずドアの外でじっと待っています。散歩も毎日欠かさず、リードも引っ張らずに歩いてくれます。咳があるといえ、食欲もあり元気なので安心しています。

先日Pascoと夜の散歩中、近所の男の子に出会いました。以前から知っている高校生で一歳になるブルーヒーラーの女の仔を連れてスケートボードで散歩をしています。Pascoはケネルコフがあるので、彼のヒーラーに近づけないようにして立ち話をしたところ、私の隣にちょこんと座って大人しく待っているPascoをすっかり気に入り、「ぼくその仔を引き取りたいなあ。病気が治ったらアダプションに出す前に必ずうちに連れて来てくれる?」と言うのです。「いいけど、まずはママに相談しなくちゃだめよ。」「うん、分かってる。うちがどこか知ってるよね?」ということで、もしかして、もしかするとPascoはこの家に貰われていくことになるかもしれません。だったら最高です。近くだからたまに会えるし。。。この男の子はOregon Humane Societyで保護犬たちの散歩をさせるボランティアをしています。犬が大好きなんですね。こうやって学生のころからボランティアをするのは、とてもいいことだと思います。OFOSAでも(土)(日)のアダプションの日に中学生のボランティアが猫のケージを掃除したり、犬を外に連れ出してくれたりしています。

さあて、Pascoはどんなファミリーを見つけることができるのでしょう。でもあと最低一週間はうちの仔でいてね。

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