繁殖業者の実態
繁殖業者の実態
犬を繁殖して販売する業者は動物取扱業の登録をしなければなりません。しかし、その飼育環境が適正か否かは各地域の保健所が抜き打ち調査をしてはじめて判ります。
福岡で流行犬ばかり大量の犬達の遺骸が放置されていました。
営利目的で繁殖を行う業者の崩壊はあちらこちらで見られますが、結局は遺体遺棄などの状態になってはじめて発覚します。
本来はそうなる前に、動物取扱業者として問題があると保健所が介入していると思うのですが。残念ながらおおよそ半数の犬達の命が失われて明るみに出ました。
こういう事態はおそらく、日本中にあるのでしょう。
いまだに生体を扱うペットショップは減るどころか、大型ショッピングセンターにも、子犬の飾り窓があります。子犬生体の流通システムを断ち切らないと、このような命を全うできない犬達が今後もどんどん余って死に至るでしょう。(2009/2/8)(LIVING WITH DOGS)
チワワやダックス…23匹の死骸放置
福岡県太宰府市北谷の犬繁殖施設で、犬23匹の死骸(しがい)が放置されているのがみつかり、運営者の同県宇美町の男性(49)から県警が動物愛護法違反(虐待)などの疑いで事情聴取したことがわかった。男性は「虐待するつもりはなかった。結果的に世話が十分ではなかった」と話している。
筑紫野署によると、保健所から今月5日、「飼育されていた犬が複数死んでいる」と連絡が入った。署員が施設を調べ、男性から事情を聴取。ダックスフントやチワワなど23匹の死骸を見つけた。29匹が生きていたが、いずれもやせていたという。
男性によると、子犬を生ませて販売する目的で02年に飼育を始めたという。取材に対し「50匹ほど育てていた。餌や水を与えていたが、結果的に栄養不足になっていた」と話し、「寒さもあってこの1カ月ぐらいで次々に死んだ」としている。筑紫野署は犬を焼いたと見られる跡を確認したが、男性は「以前、死んだ犬を10匹程度焼いたことがある」と話している。
男性は、自宅の住所で動物取扱業の登録をしていたが、この施設は登録していないと話している。(2009/2/7)(朝日新聞記事より)