英国ケネルクラブ(KC)の審査基準の変更

英国ケネルクラブ(KC)の審査基準の変更

今朝の朝日新聞に英国ケネルクラブ(KC)が犬の審査基準を変更するという記事がありました。
世界の3大ドッグショーの一つ「クラフト展」でKCの新基準を適用するそうです。

美しさを求めすぎて、健康的ではない犬が増えてきていました。例えばミニチュアダックスフントの交配してはならない毛色の犬達での障害を持つ犬の誕生や、帝王切開でしか誕生できないブルドッグは、大きな頭を意図的に作ってきました。そして鼻ぺちゃのパグは呼吸困難です。他にもたくさん遺伝的に不健康に作られた犬達がいます。

審査基準が健康的に変更されることは当然のことで、やっと実現したと嬉しい話題でした。

日本のJKCが加入しているFCIが新基準変更に動けば日本でも健康的な基準にせざるを得ないと思います。

また、断尾・断耳された犬がスタンダードであるという認識がまだ世界的にまかり通っていますが、英国では、断尾・断耳していなくともドッグショーに出陳できるということになったと聞いています。

アメリカのウェストミンター展やFCIワールドショーでも是非、健康的な審査基準を採用し、なお断尾・断耳の習慣も無くして欲しいと思いますね。(2009/2/12)(LIVING WITH DOGS)


「美犬」の基準、健康重視に

ブルドッグやラブラドールレトリバーなど76犬種の審査基準のうち209項目の変更を決めた。3月の英国の「クラフツ展」で新基準を適用する。
日本をはじめ84の国・地域が加盟する国際蓄犬連盟(FCI)には約340種の純血種が登録されている。KCはFCIに未加入だが、FCIは犬の原産国の基準を重視するため、KCの基準変更の影響は大きい。各国のブリーダーや愛犬家はドッグショーで優勝できる犬づくりをめざして交配を計画するため、審査基準が変わると犬のスタイルは徐々に変わることになる。犬は、近親間や若齢間での交配を繰り返すと、体の末端の萎縮が起こる。人の好みで、鼻がぺちゃんこになったブルドッグやパグはその代償として呼吸困難気味で体温調節が苦手だ。それでもしわやほおのたるみなどの特徴を誇張する交配がつづき、重い障害が問題になってきた。
このためKCは5年前から基準変更の検討をしていた。新基準では、ブルドッグはほおの垂れ下がりを減らし、少し長めの足、やや細めの体を求めた。ダックスフントは目などの障害が遺伝的に出やすい白斑の入ったダブルダップルという毛色の犬は認めないとの規定を盛り込んだ。(2009/2/12)(朝日新聞記事より抜粋)

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