災害時にペットと共に避難
災害時にペットと共に避難
阪神大震災での教訓がありながら、中越地震では避難所にペットと共に入ることを遠慮して、車の中で寝泊まりして、エコノミー症候群という病気で亡くなった被災者がいたことを忘れてはなりません。
災害時のペット対応は、まだまだ各地方自治体は十分に準備されているとは言えないのが現実でしょう。
そんな現実の中で、町田市が画期的な訓練を行います。この模様を是非TVのニュースで報道して欲しいと思います。
おそらくどこの自治体も、いざというときにペット連れの被災者はどうしたら良いかを悩んでいると思います。
実際に始めてペット連れで避難訓練を実施する町田市を見本として各自治体、各県の獣医師会も学んで欲しいと思います。でも大きな一歩を踏み出せたように思います。(2009/2/13)(LIVING WITH DOGS)
ペット連れ避難訓練(町田で15日 地震想定、150匹参加へ)
町田市三輪地区の三輪緑山自治会(山崎太一会長、約1370人)は15日、都獣医師会町田支部などの協力を得て、大地震の際に住民がペットと一緒に避難する訓練を近くの三輪スポーツ広場で実施する。ペットの犬、猫約150匹と飼育者が参加する予定。ペット同行の避難訓練は珍しいという。
避難所はペットの入室を禁じているため、今回はペット用の避難場所を確保している。
住民は、ペットと一緒に会場に向かい、避難確認票を交付してもらうとともに、ペットが逃げないようにケージに入れたり、ひもでつないだりする。また、飼い主などのデータを記録したマイクロチップ(電子迷子札)を、ペットに注射器で埋め込む実演や、けがをしたペットの手当て訓練なども行う。
2004年の新潟県中越地震では、避難所にペットが入れないため、飼い主がペットと一緒に、半壊した自宅や車の中で生活し、体調を崩すといったケースが報告されている。
同自治会だけで、約900匹のペットの犬、猫がいるとみられている。山崎会長は「ペットとともに避難生活をする時、どれくらいのスペースが必要で、どんなものを用意すればいいかなどの基礎データを、訓練を繰り返して収集したい」と話している。
町田市が06年2月、都獣医師会町田支部と締結した「災害時の飼育動物救護活動に関する協定」では、〈1〉飼育者は、ペットの避難場所をあらかじめ確保しておく〈2〉できない場合は、飼育者はペット(犬、猫など小動物に限る)と同行して避難する〈3〉逃げたペットを速やかに飼い主に戻すため、情報を一括管理する――となっている。(2009/2/13)(読売新聞記事より)
地震だワン、避難だニャン…東京・町田で飼い主が訓練
ペットと飼い主による震災訓練が15日、東京都町田市で行われ、住民ら約130人が犬81匹と猫2匹を連れて参加した。
東京湾を震源とする震度6強の地震が起き、避難勧告が出されたとの想定で、町田市の三輪緑山自治会(山崎太一会長)が初めて実施。都獣医師会町田支部なども協力した。
参加住民は、獣医師らの指導で、けがをしたペットの応急処置法を学んだほか、ペットボトルなどを障害物にみたて、ペットと一緒に歩く体験などをした。中でも関心を集めたのは、認証番号を記録したマイクロチップ(電子迷子札)を専用の注射器で犬に埋め込む実演。ペットが迷子になっても、専用機器でチップを読み取ると飼い主などを特定できる仕組みで、参加者たちは熱心に見入っていた。愛犬を連れて参加した教員のYさん(52)は「私の姿が見えなくなると不安がっていた。震災に備えて犬を訓練したい」と話していた。(2009/2/15)(読売新聞記事より)