フォスターファミリー体験記 – Daphne(2)

Daphne(2) 

Daphneは少しずつですが人間との生活に慣れてきています。

初めの二晩はクンともなかずに洗濯室の中で他の3匹に交じって眠りに付きました。ところが3日目の昨日から私が寝室やオフィスに入ってドアを閉めると、クンクンと鼻を鳴らすようになってきました。人(私)と一緒にいたいという気持ち現われです。家の中ではすっかりストーカーになっています。(笑)

でもこれはまだ私に対してだけなのです。主人や娘には今のところ自分から近づくことはありません。日中私が会社に行っている間に庭に出してから家の中に入れようと呼んでも怖気づいて入ってこないので困ると言っています。私が呼べば他の仔たちに交じって飛んでくるのですが。

これは嬉しい反面、気をつけなくてはと思います。とにかく私一人でなく沢山の人に慣れてもらわなければならないのです。

さてDaphneは散歩も上手にできるようになりました。初めの2日はおどおどして3歩歩いては、振り返って私を見るので何度も躓きそうになりました。そこでリードを30センチぐらいにして私の左横にぴったり付ける感じ(Heel状態)で歩かせるとまっすぐに立ち止まらず歩いてくれます。ところが一緒に連れているHollyが事あるごとに立ち止まって丹念に匂いを嗅いだり、オシッコをしたりするのでこの組み合わせはよくないことに気付きました。

家の中での生活音にもDaphneはだんだん慣れてきています。昨夜私が洗面所でヘアドライヤーを使っていた時、Daisyは平気な顔で私の足元に来たりまたキッチンに戻ったりとブラブラしてたのですが、Daphneは私のそばに来たいのですが、ドライヤーが怖くて5mのところで止まってしまいます。でも首を伸ばしてドライヤーの音と匂いに興味を示していました。これは大きな進歩だと思いました。2日前の彼女なら自分から様々にことに興味を示すことはなかったのです。ただ端っこのほうでおとなしくしているか、あるいは誰か(または何か)が近づいてくると、さっと別の場所に逃げるようにして移動していました。

Pascoに問い合わせのメールが数件来たので、それぞれにDaphneのことも報告しています。そのうち一件は13歳になるメスのテリア(20ポンド)がいるのでできれば異性の小さめの犬を探しています。もう一件はカナダからの問い合わせですが、国境を越えての犬の持込み手続きは面倒そうなのでカナダのレスキューグループを紹介しました。あとは北と南へそれぞれ車で1時間ぐらいの距離のところに住む家族ですから会いに来てもらえそうです。それにしてももう少しDaphneが環境に慣れてからのほうがよさそうです。とりあえず明日(木)に避妊手術の運びとなりました。

朝7時にDaphneを乗せて16キロ離れたクリニックまで車を走らせました。今朝は朝食ぬきのDaphneがかわいそうなので他の仔たちにも食事を与えずに出かけました。あとでDaddyからもらっているでしょう。Daphneは道中いい仔にしていました。ここの獣医さんはOFOSAの強力な支持者で(木)のOFOSAのクリニックで処置しきれない犬の不妊手術を彼の手術の合間にやってくれるのです。そんな事情からDaphneの手術がいったい何時になるのか事前には分かりません。案の定彼女の番はかなり後になってしまったようでお迎えは5時半すぎにとの電話連絡が会社に入ってきました。

Daphneはゆっくりですが自力で歩いて出てきました。ごめんね、痛かったね。まだ麻酔が完全に切れていないDaphneですが車の後部座席に自分で上がりました。家について獣医さんからの指示通り、水を少しだけ飲ませて様子をみましたが、昨夜は結局何も食べず、数回もどしてしまいました。犬用のソファがお気に入りの様子で、傷口を舐めることなくおとなしく寝ています。「これでしばらくはうちでゆっくりできるね。毎日朝と晩には一緒に過ごせるね。人間との暮らしって楽しいよ。でも急がなくていいからね、Daphne。」

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