動物孤児院 (55)台湾的好消息
台湾的好消息
再び台北からです。
市内バスにガタガタ揺られ、中に設置されているビデオを何の気なしに見ていたら、画面に犬と猫がズラリと並べられた光景が映し出されて…。「ん、何これ?」と注意して見ると、なんとそれは、台北のある地区で行っている「野良犬、野良猫を減らそうキャンペーン」のことでした。
「野良犬、野良猫を連れてきてください。無料で避妊去勢します。」という字幕が出ていました。(ちなみに、バスの中のビデオは無音です。とっても静かで気持ちがいいです。しょっちゅう急ブレーキの荒っぽい運転さえ気にならなければ。台北ではバスが完全に止まってから立ち上がりましょう!)。
公民館みたいなところで、獣医さんたちが連れてこられた犬猫をどんどんバリカンで刈り上げ、避妊手術したり、去勢したり慌しく動き回っていましたよ。手術が終わり、麻酔で長く伸びている犬や猫を「どっこいしょ」と、次々と床に並べていきます。かなりの数の流浪狗(=野良犬)でした。ボランティアの人たちがたくさん手伝いに来ていました。ああ、私も参加したかったなあ。今度、その日に台北にいたら、手伝いに行こうっと!
台湾の野良犬、猫の一斉無料避妊去勢。バンに避妊去勢用の手術道具を積んでスペインの村から村を走るドイツ人ボランティア獣医さん。東欧諸国で、小屋を簡易手術室にしてボランティアをするドイツ人の若い獣医インターンたち。うーん、いい線いってますね。
ついでですけど、ご存知でしたか? 日本のある都市の愛護センターには、獣医師の資格を持った人が7、8人もいて、しかもピカピカの最新医療器具を備えていますが、ホコリを被っています。せめて避妊去勢ぐらいには使ってほしいところですけど。
アメリカ合衆国のオバマ大統領のキャンペーン「CHANGE!」のように、日本でも、捨てられたペットの処置に関して「CHANGE!」運動をする時が来ているのではないでしょうか…?