環境省のポスター
環境省のポスター
これまで環境省が作製したポスターで印象的な内容があっただろうか?
「動物の遺棄・虐待は犯罪です」というポスターが全国に配布されると言う。
犬猫を簡単に捨てる人がこのポスターを見て改心するだろうか?はなはだ疑問である。
これまでも街頭での動物殺処分のパネル公開は20年前から様々な地域で行われている。そしてTVや雑誌、インターネットなどでも、殺される犬達の現実を各様、語り続けている。
確かに殺処分数は10年前、20年前から比較すれば格段に減少してきている。
犬や猫を捨てる人は、ホントは捨ててはイケナイこと、虐待はしてはナラナイことを知りながら捨て、虐待を行っているのである。
ポスターを見たからといってこのような人たちは改めないだろう。
もしもこのような人に止めてもらうためには、廻りの住民の目と指摘が必要である。そして積極的に地域の保健所が介入することが必須なのである。
ドイツの動物愛護運動は、近隣の飼い主同士がお互いの動物の飼い方に注目して、まるで監視されているような感覚になり、動物愛護運動は発展していったように思う。
日本人は、どうしても地域の中で、近所つき合いをする場合、余計なことには目をつぶってしまうという習慣があるように思う。
外飼いにしていても、「家の中で飼うべき」とちゃんと注意できるのがドイツであるが、日本では、「家の中で飼って欲しい」くらいしか言えないのが現状である。
日本もそろそろ、近隣住民同士で動物愛護環境を作っていかないと、殺処分数を大幅に減少させることにはならないのではないかと。
そのツールの一つとして、このポスターを利用することは良いのかもしれない。あなたがしていることは、ほんとは犯罪なのですよと日本的な感覚で知らしめることは可能なのかも。(2009/3/6)(LIVING WITH DOGS)
「動物の遺棄・虐待は犯罪です」環境省がポスター
「動物の遺棄・虐待は犯罪です」と大文字で書かれた異例の啓発ポスター(縦51センチ横36センチ)を環境省がこのほど作製した。約9万5000枚を都道府県に配布し、公園などに掲示してもらう。
05年の動物愛護法改正で、遺棄した場合の罰金を30万円から50万円に引き上げるなど罰則を強化。殺処分される犬猫の数は減ってきたが、06年度で計約34万匹と依然多いため、ポスター作製を決めた。
「引っ越しなどで、簡単に飼育をあきらめる人も多い。家族の一員として最後まで面倒を見て」と同省担当者。「犯罪」の2文字とポスターの犬猫の悲しげな顔で考え直す人が出てくるかも。(2009/3/6)(毎日新聞記事より)