Noahのアジリティーに挑戦!(1)
Noahのアジリティーに挑戦!(1)
YouTubeで下記のリンクの映像を見てからというもの、いつの日にかNoahとフリースタイルを習ってみたいと思っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=HqbVbPvlDoM&feature=related
Noahは素晴らしいフェザーテールをもっており、会う人ごとに“He is so handsome”と言われます。ところがNoahにはちょっとばかり問題行動があり、CGCテストに一度で合格し、うちへやってくる一時預かりの仔たちとも仲良くできるのですが、見知らぬ犬に囲まれるとパニくってしまい、あたり構わず吠えまくり興奮してしまいます。けれど彼は私のコマンドをよく聞いてくれるので、即座に私に注意を向かせ落ち着かせることはできます。
そんなNoahですからフリースタイルのレッスンを見学させてもらったとき、これはNoahには無理だなと思ってしまいました。Noah一匹のせいでクラスが滅茶苦茶になるのが目に見えています。
それなら、Noahとアジリティーをやってみようと決めました。アジリティーのクラスなら広い会場に犬達がリードに繋がれてちらばっていますし、実際にコースをやってみるときには一匹ずつ会場に入り、他の犬達は柵の外で見ているだけですから。
普通はアジリティーというと青空の下、颯爽と走る犬達を想像するでしょうが、うちの場合はポートランドの雨季(11月から4月)の運動不足回避というのが目的です。Hollyともこのアジリティーレッスンを冬の間に楽しんでいます。
さて、一回目のレッスンの顔ぶれを紹介しましょう。
まずNoahのクラスメートは、ゴールデンリトリーバーのDiva、ボーダーコリーのBear、黒いキャトルドッグミックスのJess、ジャーマンワイアーヘアードポインターのOtto、そしてNoahの5匹です。もう一匹シェルティが来るはずでしたが初回はお休みでした。Divaを除いては大体皆同じぐらいの中型犬です。初対面のNoahは緊張気味。Jessも他の犬に対して反応してしまうので、赤いバンダナをしています。赤いバンダナは「この仔はちょっと対犬関係に問題あり」のサインだそうです。だったらNoahは3枚ぐらいしないとダメかな(笑)。
一回目のレッスンでは、まずそれぞれの犬達の服従訓練の度合いを見ました。アジリティーを始めるにあたり服従訓練がきちんとできていることが必須条件です。会場の中を時計回りにゆっくり歩き、インストラクターのLisaが1、2の3と言ったら、いっせいに止まり犬を座らせます。また歩き出し、今度は少し早めのステップで号令にあわせて止まり、すぐに伏せの体勢へ。皆上手にできました。
次にLisaが会場の中央にハードルの棒だけを10本ぐらいバラバラの方向に並べました。この棒が並べられた通路を犬に歩かせる練習です。リードをもって犬を誘導します。日常の生活では散歩の途中にこのような障害物があるときは、飼い主は無意識のうちに犬に避けて歩かせるように誘導しているので、犬にとってはわざわざこの障害物のあるところを踏まないようにしながら歩くのは慣れていないことなのです。これは今後ハードルなどの練習をするにあたり、ハンドラーの指示通りに動くためのいい練習になるそうです。
人間のコミュニケーションは99%が言葉でジェスチャーがそれを補いますが、犬の場合はほとんどボディランゲージだそうです。犬に人間の言葉を理解させるよりは、私達人間のほうがボディランゲージを使って指示を与えるほうがずっと効果的なのでハンドシグナルを正しく使えるようにならなければなりません。犬と反対側の手にリードを持ち、犬の隣のほうの手をまっすぐ前に伸ばして犬に進む方向を示しました。
次にハードル2基を低い高さで設置し、リードを持ちながら犬に歩いて越えさせる練習をしました。1基目はうまく越えても、2基目は避けて通ったりすることもあり、先ほどの「犬は今までの散歩の経験から障害物を避けて通る習慣ができてしまっている」というLisaの言葉がよく理解できました。
最後にタイヤの中をジャンプしてくぐる練習です。ポインターのOttoはちょっと怖がりで飛ぼうとしてくれませんでしたが他の4匹は上手にできました。
今日はNoahが興奮して吠えるたびに、“Watch me”で注意を私に向けました。PetsMartでのトレーニングのおかげでNoahはこのコマンドにとてもよく反応してくれるので助かります。もしもNoahのせいでクラスが滅茶苦茶になるようなら中途退学(?)も仕方ないかなと思っていたのですが、Lisaは「あなたがNoahをちゃんとコントロールできるのが分かったから続けていいわよ。」と言ってくれました。Noahもこのクラスをとても楽しんでいる様子です。いつもはHollyとDaisyとフォスタードッグに囲まれて私との一対一の時間を過ごすことができないので、週に一度のアジリティークラスはNoahと私の二人っきりの貴重な時間になりました。来週がまた楽しみです。(2009/3/18)(アメリカ Y.Mさん)