動物孤児院 (57)インターネットのおかげでハッピーエンド

動物孤児院 (57)インターネットのおかげでハッピーエンド

製薬会社の理解と、保護グループの愛の力

これまでに何度か、実験ビーグル犬のことを話題にしてきました。
ドイツの製薬会社の研究所は、実験に使う必要のなくなったビーグル犬を愛護団体に引き渡しています。(実は、ビーグル犬だけでなく、猫、モルモット、豚、ネズミも引き取っている愛護団体もあります。)

研究所で生まれた彼らは名前もつけてもらえず、野原も、道も、子供も見たことがなく、コンクリートの壁と鉄格子の部屋しか知りませんでした。しかし、ある日、すべてが一変します。移動ボックスに移された彼らは、「車」という動く部屋に乗せられ、これまでに見たこともない世界に連れて行かれるのです。

外の世界に初めて触れたビーグル犬は始め戸惑うばかりで、動こうとしません。他の犬が「遊ぼう!」と寄ってきても、どうやって遊んだらいいのかがわかりません。すぐに遊び始める犬もいますが、そうでない子は、少しずつ新しい世界に慣れるよう、人間たちが辛抱強く手伝ってくれます。

「インターネットで真実を伝え、命を救おう」

実験ビーグル専門の保護団体のHPで紹介された7歳のビーグル犬の役目は、実験所(研究所)で子犬を産むということだけでした。自由になったときは、身体はずたずたで、HD(股関節形成不全)もあったのに未治療でした。
手術に500ユーロ必要でした。インターネットで寄付を募ったら、すぐに集まり、手術してもらうことができました。

ところで、「実験ビーグル犬」という言葉はもう耳慣れぬ言葉ではありません。いくつもあるテレビの「飼い主募集」番組でも内容がちょくちょく紹介されるほか、「話題」として実験ビーグル犬のことが時々取り上げられるからです。

幸せになったビーグル犬と、新しいファミリーを待っているビーグル犬の写真をたくさん見ることができるホームページをふたつ紹介します。

http://www.laborbeaglehilfe.com/zuhause_gesucht.htm

http://www.laborbeaglehilfe.com

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