日本中にある犬捨て山

日本中にある犬捨て山

昨日、テレビ朝日の「学べる!!ニュースショー」という番組を偶然見ました。「ペットブームに潜む光と陰に学ぶ!」話題の一つに四国の多頭飼育現場の今が報告されていました。
一時、飼い主である女性は60頭もの犬達の世話を一人で行っていましたが、地元の愛護団体の助けで犬達の生活環境は改善され、里親探しも順調にいって現在は29頭になっているそうです。

また、北海道の多頭飼育現場では、残念ながらまだ解決の糸口は見えないそうです。

このような多頭飼育現場は、一人の愛犬家から始まります。最初はかわいそうな犬を1頭保護する事から始まり、徐々に増えていきますが、と同時に近隣の犬の飼い主が、不要犬として、わざわざ、その場所に飼い犬を捨てに来るので加速的に増えていきます。
そして捨てられる犬達は野良犬として、餌を得ようとその場に集まります。
避妊去勢をしていないために群の中で繁殖が進み、あっという間に増えていってしまうのが現状なんですね。

日本中に見られる犬捨て山なんですが、どうしたらこのような犬捨て山が無くなるのでしょうか?

まずは、多頭飼育しないことが鉄則です。

1.一人で保護できる数以上の犬達を保護しない。
まあ一人で世話の出来る数で押さえることが出来れば、当然多頭飼育にはならないのですが、多頭飼育になってしまう人が日本には多くいます。優しい人なんでしょうが、動物を飼育するには責任が伴います。その責任感が欠けていることから多頭飼育になってしまいます。

2.雌犬、雄犬を別々に分けて保護すること。

3.徐々に雌犬の避妊手術を進めていく。

4.地元行政に知らせ、指導を受ける。法令で多頭飼育頭数を決めている県もあります。その法に反するために、地元保健所では殺処分という最悪な手段を言われる可能性が大きいのですが、ボランティアが介入することでそのような危機は免れる可能性があります。

5.ボランティアに呼びかけて、飼育環境を改善していくこと。

6.里親探しが可能な犬達を別管理にしていくこと。

1頭づつ、減らしていくことで、このような多頭飼育現場はなくなって行くでしょう。
アメリカでも犬の多頭飼育現場が崩壊する事件が起きています。一人で世話の出来る数の限界を知ることがまずは必要ですね。(2009/5/27)(LIVING WITH DOGS)

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