霧ヶ峰(八島ケ原湿原)への犬連れ規制
霧ヶ峰(八島ケ原湿原)への犬連れ規制
長野県霧ヶ峰には美しい自然がそのままの湿原があります。湿原では観光客は狭い遊歩道の上を歩きますが、犬連れの観光客を嫌がる人もいるそうです。
また、どんな山の中でも家庭犬の糞を放置してはならないことはまともな飼い主であれば知っていることですが、これまでに犬の放置糞によるトラブルがあったのでしょうかね。
このような湿原に犬連れで歩きたいとすべての犬の飼い主が考えている訳ではないと思いますが、比較的お散歩のしつけが入っている犬種の飼い主さんは、この子ならば他の観光客とすれ違っても迷惑にはならないだろうと思って連れていくのでしょう。
例えば混雑するゴールデンウィークや、土日、夏休みなどは、確かに犬嫌いの人に遭遇する可能性も高いので、自粛する必要はあるでしょう。しかしいつも絶対に犬連れで入るのはダメというのはなんとも悲しいですね。
犬の飼い主の自粛を求めることはもちろん必要でしょう。
しかし、このような犬連れ禁止という看板を立てることで、観光客がいない時期に遠慮がちに犬連れで歩いていたまともな飼い主さん達までも締め出しとなってしまうのでしょうか。せっかく日本の犬を取り巻く社会が少しづつ開けているのに残念でならないのですが。(2009/7/11)(LIVING WITH DOGS)
八島ケ原湿原:ペット連れ込み、ご遠慮を 霧ケ峰環境影響を懸念、看板設置 /長野
「ペットの連れ込みはご遠慮を」−−。
霧ケ峰高原にかかわる関係機関・団体でつくる霧ケ峰自然環境保全協議会が、下諏訪町と諏訪市にまたがる八島ケ原湿原の周囲3カ所に、観光客にペット連れを自粛するよう求める看板を設置した。県内の自然公園では初の試みという。
同協議会では、2月にまとめた霧ケ峰再生基本計画にペット対策を盛り込んだ。他の観光客の中に犬を嫌う人がいることや、霧ケ峰の自然環境・生態系への影響が懸念されるためで、今回、試験的に看板を設けて理解を求めることにした。
標高約1600メートルの同湿原は、日本を代表する高層湿原として国の天然記念物に指定されており、八ケ岳中信高原国定公園の特別保護地区。管理をしている県はこれまでにも、ペットについて連れ込み自粛やマナー順守を呼びかけてきた。
協議会で、霧ケ峰では湿原の遊歩道などペットを自粛してもらう区域と、犬をひもでつなぐことやふんの処理などのマナー順守を求める区域に分ける方針で、看板に対する利用者の反応を見た上でルール作りを目指す。
事務局の県諏訪地方事務所環境課は「皆さんが気持ちよく高原を利用できるよう、ペットに関する霧ケ峰ルールを作っていきたい」と話している。(2009/7/11)(毎日新聞記事より)