「見習い警察犬きな子」が映画に

「見習い警察犬きな子」が映画に

5回連続で警察犬試験を落ちて、そのたびに新聞にニュースになりました。ずっこけでも頑張って試験に挑むきな子と訓練士さん。
そんな映画が出来るそうです。(2009/10/6)(LIVING WITH DOGS)

きな子ニュース丸亀警察犬訓練所


「見習い警察犬」映画に 香川の「きな子」がモデル

来夏、松竹系で全国公開される映画「きなこ」の撮影が、香川県内で進んでいる。警察犬を目指す犬と女性訓練士の物語で、モデルは警察犬試験に5年連続で落ちながら、けなげに頑張る姿が人気を集める同県の丸亀警察犬訓練所の「きな子」(雌、7歳)。山すそに建てられた訓練所のオープンセットでは、出演陣ときな子役の犬が名演技を披露し、主演する新進女優の夏帆さん(18)は「見る人が応援したくなるような訓練士を演じたい」と意気込む。撮影は今月末まで続く。
「本番、用意スタート」。掛け声とともにカチンコの乾いた音が、セットを囲む山々に響く。黒髪を束ねた夏帆さんはジャージー姿で、犬を障害物の前まで引率するシーンに臨んだ。
寄り添ってじゃれる“相棒”の頭をなでながら、夏帆さんは「最初は戸惑いましたが、今ではかわいくて、かわいくて」と笑う。東京出身で讃岐弁も勉強したといい、「うどんを食べて香川を満喫しています」と目を細めた。
本物の「きな子」は2004年から毎年、警察犬を目指して同県警察犬競技大会に出場。しかし、においをかぎ分ける問題で失敗を重ねている。それでもめげない姿についた愛称は「見習い警察犬」。写真集やパズルなども販売される“アイドル犬”となった。
演じるのはプロの俳優犬。人間に負けない芝居を見せる1匹と、部下役の夏帆さんを見守るのは訓練所長役の寺脇康文さん(47)。「充実しています。休憩中に海を眺めているだけで、癒やされる」と風光明媚(めいび)な香川をすっかり気に入ったようだ。
メガホンを取るのは、2007年に劇場映画デビューした小林義則監督。「夢を追いかける犬を育んだ香川で、“きずな”を深める人間模様を描きたい」と狙いを話す。
ロケは三豊、丸亀両市や多度津町などでも行われる。約2年前から、丸亀警察犬訓練所に通い、構想を温めた松竹映像企画室の伊藤仁吾プロデューサーは「けなげに頑張るきな子への共感は広がっている。みなさんに支えていただき、感動あふれる映画に仕上げたい」と意気込む。(2009/10/6)(読売新聞記事より)

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