ある老犬との暮らし [2]足腰が弱って
[2] 足腰が弱って (1999年3月)
どうも足腰が弱って来たなと感じたのはタロが10才になった頃です。立ち姿から横座りする時に、その場所決めのためにぐるりぐるりと何度も廻ること。逆に立ち上がる時に、こちらが「よいしょ!」と言ってやりたくなる程大変そうなこと。朝の散歩で、行きはヨイヨイ帰りはノロイと言う傾向が定着したこと(当初は、もっと散歩を続けたい気持ちの現われだと思っていました)、などです。
先代のタロ(秋田、♂、12才で他界、これも大曲から鉄道便でやって来ました)の場合は、足腰の弱りは突然やって来ました。菜園に施肥した骨粉を大量に食べてから「腰が抜けた」ようになり、ひどい下痢をして二晩で亡くなりました。
現在は、足腰の弱い事が自分でも分かるようで、草むらや足場の悪い所などには入りません。時には平坦な所でもつまづいたような動作が見られます。おしっこの時、我が家の庭では例の雌犬スタンスでやりますが、散歩の時はやはりプライドがあるのでしょうか、懸命に雄犬スタンスをとろうと頑張ります。
先日これの最中に、3本足ではもうバランスが保持出来なくなってしまったのか、ついに放水先の草木に向かってドサーと…。私は堪えきれずに笑ってしまいましたが、後で獣医さんに報告したら叱られました。秋田などは特に自尊心が強いから、失敗を笑ってはいけませんと。
(愛知県・Iさん Taro’s Home Page )